表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1180/2696

1180

「そう、あれにはもっと働いもらおうとおもってね。ダメ? かしら?」


 そう言ってちょっと体を傾けるお姉さん。ヤバイ、おっぱいがこぼれそうである。なんで外国の人ってあんなに体の線が細いのに、おっぱいだけボヨンボヨンしてるんだ? 謎である。てかなんでこんな僕に色目使ってるのかこの人……


「いや、勝手に働かせて良いですよ」

「なら、君が面倒みてくれるって事よね」

「それは違いますね」


 どうしてそうなるの? 僕的には自分に関係ないところで勝手に働かせてくれればいいのだ。はっきり言ってクリスの裏面はあんまり見たくないし、関わりたくない。そう思ってると、お姉さんが肩に手を置いて何やら肩が凝ってすアピールとかしだした。

 確かにそのお胸なら肩も凝るでしょうけどね。


「はあー、この前の誰かか誘拐された時の処理で色々と大変だったなー」


 おい……何言いだすのこの人? それにそれはそっちの不手際をあったって事にならなかったっけ? 


「それはそっちにも責任が……」

「あれから仕事がどっと来たのよねー……上からはお叱りがあるし、更に目を光らせてけん制するためにも増員された奴らが暑苦しいし」


 それは知らねえ。完全に僕関係ないじゃん。


「その癖、君への成果も求めてくるし、けど亡命してくれないでしょ? その気になればいつでもできるわよ?」


 怖いよこの人。このご時世亡命なんて犯罪者くらいしかしないだろ。後は海の向こうの半島の北の人達くらいだ。あそこは経済的にやばそうだから下々の人達が生活だ立ちいかなくなって逃げるのは理解できる。そうするしかなかったって事だろう。


 けどこの国ではそうそうないよ。そもそも僕はそんな不自由してないし、寧ろ恵まれてる。だから今の生活を捨てて亡命なんて考えられない。


「やる意味ないですからね」

「意味はあるわよ? なんせ、働かなくていい! 最高じゃん。変わって欲しいくらいだわ。仕事って本当もう……最悪」


 なんか実感こもってるね。けどこんな仕事をしてて、それなりの立場の人なんだよねこの人。きっと大変大変言いながら、愛国心的な奴があるんだろうな。


 だってこの人達かやってるのってどっちかというと裏側的な奴だし。それを担うって事はそれだけの信頼があるか、それか司法取引とかしてるとか? 映画の知識すぎるのかな? けど明らかに見た目やばそうな人も居た気がする。


「そもそも何でエリアバトルに参加したいんですか? 国の命令ですか?」

「だって君が一番力を発揮できるのは向こうでしょ? そして今度のバトルはとても大きいもの。何がおきてもおかしくない。それを間近で観察できる人員が必要なのよ。他の機関も勿論送りこんでるでしょうけど、私達は私達のアドバンテージを活かしたいの」

「そういう事ですか……でも難しいと思いますよ。なにせ今回のエリアバトルの参加人数は決まってますし……」


 敗戦濃厚なこちら側だが、まだ諦めたわけじゃない。だから勝つための人選をしてる。でも抜けたチームも多いか……うーん。


「ちなみにクリスはキャラを育ててるんですか? こういう事態も想定位してましたよね?」


 なにせ某国の秘密組織である。そこらへんは抜かりないはず……


「クリスはこれからキャラも作るわ」

「はい?」


 ちょっと何言ってかわからない。


「だからクリスは初心者ね」

「いや、それは無理でしょ」


 何言ってるのこの人。常識でかんがえてよ。全くの素人なんてなんの戦力にもならないじゃん。それを次の雌雄を決する戦いに繰り出せるわけないじゃん! 絶対誰も納得しないよ。けど不思議な事にお姉さんは自信満々にこういうよ。


「大丈夫。そこは私達のやり方があるから」


 怖い……素直にそう思った。そのやり方は……いやいいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ