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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「何をいまさら……」


 そう言って下を向くおばちゃん。なんだろう、きっとあの二人の間には俺達が知らないドラマがあったんだろうって察しはつく。けどそんなのあったか? とか前を知ってる俺とアイリは思うわけだが……他の騎士たちはオズワルドとおばちゃんの関係に純粋に興味がありそうだ。


「ほら、大団長様のお言葉があったわけだけど、どうするんだい?」


 そう言っておばちゃんは残ったスーツの男『ノーブス』へとそう問いかける。まあ確かにオズワルドの言質は取ったし、こいつがそれを無視できるとは思えない。そんな玉なさそうだし、こいつにとってもメリットなんてないだろう。


「わかっておるわ!! 貴様ら、寮にいる奴らをたたき起こして連れていけ。仲間の危機なんだろう? そのくらい、仲間なら苦もないであろう」


 ノーブスはそういっていやらしくにやけた。こいつ……夜勤とか、非番の奴らを無理やり動かせって言ってないか? しかもこいつの……というか上の命令で無理矢理……確かにそいつらを導入できるなら確かに助かる。けど、彼らは万全ではないのでは? 


 確かに現場においてきた奴らを回収するだけの任務とは言っても、やっぱり道中にモンスターは出るし、何か予想外の事が起こらないとも限らない訳で……非番の奴らならいいけど、夜勤だった奴らは疲労が抜けてないだろう。


 そもそも権力を使えるのなら、今他所の部署で働いてる奴らを引っ張って来いっていいたい。休んでる奴らを無理やり引っ張り出すって申し訳ないじゃん。


 そいつらの何人かはそもそも権力なんてなくても協力とかしてくれそうだし……何のために大団長様のお墨付きがあるとおもってるのか。絶対に自身の面倒が増えるから非番の奴らから引っ張って行けって言ってるだろ。


「ノーブス様、大団長様は救助隊を編成していいと言われました。正式な救助隊を――です。非番の騎士たちを無理やり招集して、彼らから不満が上がった場合ノーブス様の不利になりませんか?」

「むむ……」


 それはアイリの言葉だ。やっぱりアイリは俺よりも口がうまい。咄嗟に今の様な言葉を紡げる自信は俺にはない。アイリの言葉を受けて、ノーブス様の奴はうなってる。面倒は放棄したいが、オズワルドの言葉は絶対だ。適当にやってその事実が後から彼の耳に入ったらどうなるか……その確率と、ここで動く事の労力を頭の中で天秤にかけてるんだろう。


「ノーブス、あんたは損得ばっかり考えすぎなんだよ。仲間が助けを求めてるんだよ」

「そうは言いますがね、こういう事を考えやる奴も必要なんですよ。私は騎士団を嫌ってるわけではない。騎士団をもっと素晴らしいものにしたいんだ」

「今で不満だと?」

「不満がないなんてありえないだろう。騎士はこの国の象徴だ。我らが国を守ってる。謀をしてる奴らの駒ではない」


 ううん? あれ? このノーブスってやつは実は案外いい奴なのか? 今の騎士団の立場に憤って何か色々とやってるようだけど、それにはきっとオズワルドも噛んでる。何かアルテミナスで大きな事が起こる前触れをもしかしたら俺達は見たのかもしれない。

 けど……今は残してきた騎士達だ。


「わかった、各部署には私が言って部隊を再編制させる。貴様らが倒したモンスターの強大さを誇張して騎士団の功績を広めてなんとかしよう」

「ありがとうございます!」


 アイリに続いて俺達は皆でお礼をいうよ。どうやら彼的には他の部署とかに借りとか作りたくはないらしい。でもそれをモンスターの危険さ、それを倒せた俺達の功績としてどうにかしようって画策してるようだ。まあそこら辺はノーブスさんが勝手にやってくれればいい。


 俺達は仲間を助けに行けれるのなら、それでいいんだ。

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