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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 アギトがおかしくなった。実際あの指揮官の人はちょっと無能が過ぎてたから、堪忍袋の緒が切れて……ってこともあるかもだけど、流石にそこまでやらない筈だ。だとしたらやっぱり……


「アギト、洗脳されちゃったんだね」


 私はそう結論付けるしかできない。アギトだけじゃない。半数の騎士たちが洗脳されてる。けど一体どうやって? それがわからないと、私達全員が危ない。


「な、何をした!!」


 騎士さんの一人が泥のモンスターにそういうよ。確かにこの状況だと、奴が一番怪しい。けどだからこそ、奴には皆警戒してた。そう易々と洗脳なんて食らわない筈だ。それに気になる事はまだある。洗脳された人たちは左側面に展開してかつ、その後方にいた人たちだ。


 つまり左側の後方から何かやられた可能性が高い。泥のモンスターも泥が沼として広がってた時なら候補にいれてもよかったと思うけど、アギトの攻撃であいつは結構弱ってる。HPも半分はなくなってるしね。耐久性がないのか、それともダメージを与え辛いからHP自体が低いのか。私の読みでは後者かな。


 あいつの泥はかなり高性能だし、それでHPもバカ高かったらこんな所で出てきていいモンスターじゃない。それこそボスとしてどっかに配置してくれてないと運営に抗議をするところだよ。それに思いだしてみると、狼型のモンスターはなんか根の様な物に侵食されてた様な? 泥は結局泥だ。植物系じゃない。


「くははは! 減った分を貴様等で補わせて貰う」


 泥のモンスターはそういってるが……ブラフかな? モンスターも色々な力を使う奴らは確かにいるが、あれだけドロドロしてる奴は泥に特化してる筈だ。人型なのは気になるけど……人型のモンスターは知恵が回って色々と力を隠し持ってる事が多い。


 けどやっぱりモンスターという特性上、見た目に現れるのは避けられない筈。自分の得意を生かして生きてきたんだからそれが伸びていくのは当然だ。


 取り合えずあの泥のモンスターは残った騎士の人達にお願いしよう。こっちはあの指揮官をぐちゃぐちゃにするのに飽きたらしいアギト達洗脳されてしまった人たちがゾンビの如く歩いてきてる。


「こういう場合のケースはまずは元凶を見つける事の筈!」


 私はさっきの推理を信じて、アギト達がおかしくなった位置にある物を見る。まあ大体枯れ木と岩とかしかない。でも木……私はあるスキルに意識を集中する。


「んん……」


 それは気配感知というスキルだ。これにもランクがあって私は三だけど、意識を集中するとちょっと強くなったりする。これはパッシブ型のスキルだから普段は取得さえすればいつでも発動してるタイプのスキルだ。勘が良くなったりする。大体皆持ってるからそこまで効果は分からないんだけど、きっと役に立ってる筈なんだよね。

 そして今、そのスキルに意識を集中して範囲を狭めて力をそこに集める。


「やっぱり」


 すると確かに何か反応してるのがわかる。とても微弱だけど、これは多分モンスターだ。枯れ木の一つ……いや、違う? 枯れ木の幾つかが同じ反応をしてる。これは一体どういう事? いや、それよりもまずはアギト達の洗脳を解かないと! 私は反応のある枯れ木に向かって走り出す。

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