表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1148/2708

1148

ズズズズ……ズズズ


 そんな何かを引きずる様な音がなんか聞こえて視界の端にも何か移動してるのか見えた。これもスオウならもっとはっきり見えるんだろうか、俺ではそんな能力はない。いや、視界を強化するのはスキルは誰もが取る必須スキルだ。まあそれも色々と細分化してる。


 暗闇で夜目が効くようになるスキルとか、煙とかの影響を受けづらくなるスキルとか……そういうのはとってる。やっぱり敵を捕らえる上で一番頼ってるのは視覚なのは間違いない。視覚が妨げられるだけで焦ったりするものだからな。


 動態視力強化とかなら動く対象を捉えやすくなる。けど視力系の力って段階せいで、どれもMaxまでの到達方法って判明してない。それは前のLROでもそうで、そして今になってもだ。皆がエリアバトルの方に言ってるから、そこまで新しくなったLROに傾倒してないから新たな事の開拓って意味でそこまで進んでないからだ。


 それにLROのクエストって本当に偶然とか多いからな。狙ってるスキルを自分はこの方法でとった……だから友達にもおしえて取れる……なんて事はまずない。今判明してるスキル取得情報は匿名の投稿を元に膨大なプレイヤーの経験を分析して、最低限必要だと思われる条件を抜粋してそしていくつかのルートを提示する……みたいなかんじだ。


 そして大体、こういう段階性のスキルだと高段階までの取得方法は乗ってない。LROをプレイしてるプレイヤーの誰もが持ってない……なんてことはきっとない。けど、誰もが切り札になる様なスキルの情報なんて公開したくなんてないだろう。


 まあ特殊な奴は珍しいスキルの取得時の情報とか上げて共有を図ってる人もいるにはいる。なにせ自分一人の情報じゃ、どれが必要な条件だったのか特定するのは難しいからそういう匿名性のサイトで物好きを探してLROを解明したい――とかおもってるやつらなんだろう。


 けど珍しいって事はそれだけ取得者はすくない訳で、そしてその時の事を公開して同じようなスキルを他人に持たれることを良しとする奴なんてもっと少ない。必然、情報は集まらない。あっても幅広過ぎで条件がわからない。


(もしかしたらこれが有用なスキルと繋がってるかも)


 そんな思いが俺の頭を過る。一体何を得れるかってのがこういう突発的なクエストではわからない。まあこっちから突発に見えるだけで、LRO的にはきっと俺とアイリはその条件をクリアしてきたんだろうが……まあだけど、クエストは試練であってそれを乗り越えないと力は得られないのが常。


 まあ偶には失敗する事で得られるスキルなんて物もある。それこそノウイの奴がもってたミラージュコロイドなんてのはその典型だ。まあけどあいつも一生懸命それを再び取ろうとしてるが、まだ取れてはない。なにか忘れてる条件があるんだろう。


 ミラージュコロイドが戻ったらノウイの奴が一気に有能になってしまう。なので俺も新たなスキルが欲しい。


「うわ!」

「気をつけろ! 沼だ!!」


 前を走ってた騎士たちがそういった。こんな枯れた大地の場所の沼? と思ったが、沼はどんどんと広がって俺達を直ぐに飲み込み足を取った。そして動きが鈍った俺達を囲むように逃げてた狼型のモンスター達が周囲を囲う。奴らはわざわざ顔から泥をかぶったかの様に全身泥まみれ。


 けどその真っ赤な目が俺達という獲物をまっすぐに見てぎらついてる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ