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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 疲れた会議は終わった。帰る時男女さんがとてもこっちを睨んでていつ決闘をやるぞって言うか戦々恐々だったが、他のリーダー達たちに釘を刺されたからなんとか抑えたみたい。けどあと一週間であの目が収まるかと言えば……うーんどうだろうか? 


 勝てれば……うん、エリアバトルで勝てればなんとか丸く収まりそうな? 気がしないでもないが、どうだろうか? こればっかりは分からないな。


 てなわけで実は既にあれから二日が経った。今は学校も終わって放課後である。最近はLROが活発で僕が付き合ってる奴らは何かと忙しいらしい。暇なのはクリスくらい? でもあいつはリア充である。いつだって沢山の取り巻きと放課後エンジョイしてる。

 そこに入る気にはならい。それに今はあの会議の後、ローレに強制的に奴のエリアに来るように言われてる。そしてそこで何をやってるかというと……


「ごほっ!? がは!? ぶべええええ!?」


 僕は海面を水切りの様に跳ねて吹っ飛んだ。そしてそのまま砂浜まで突っ込む。


「がはっはぁ……」

「寝てる暇ないよスオウ」

「くっ!!」


 僕は風を集めて直ぐに風帝武装を構築しなおす。そして直ぐにその場から離れる。けど――


「だっが!! くっ!」

「いくらスオウが風の様に速く動けてもそれだけじゃ逃れられないよ。だって風よりも光の方が速いからね」


 ローレは僕を弄ぶようにそういうよ。けど事実だ。僕がいくら風帝武装で無限軌道をしようが光は風よりも速く僕を捉える。どうやら風は全然最速ではないみたいだ。ショックすぎる。いや、雷帝武装でもちょっとわかってたけどね。


 でも雷帝武装ではここまでの動きはできない。あれは直線移動が基本なんだ。けどどうやらローレの攻撃はそんなの関係ないらしい。光をちゃんと操って、僕を撃ち抜いてくる。光の力を扱う為にあいつ自身も加速してるんだろうか? 

 けどそうでないと説明できない。なにせ僕のスピードも正確に捕らえるてる。ただ攻撃をしてるだけじゃないんだ。だってそれなら、速く打てるかもしれないが、自分が捉える事が出来ないと当てる事だって難しい筈。システムの補助か……いや、ローレの場合は精霊の補助か……それがあいつの全ての身体能力を強化してると見た方がいい。


「流石は全ての精霊の頂点に位置する光の精霊の力って訳か……」


 あんな小さな妖精みたいな奴にこんな特大級の力があるって実はあんまり実感なかった。けど、こうやってその力を宿したローレと戦って実感としてそれが分かった。確かにこれは別格……いや、もはやチートだろう。こうなったらメノウの祝福で時間を……けどメノウは使うのが難しい。

 最初のテア・レス・テレスとのエリアバトルの後、取り切れなかった精霊たちの所にも行ったんだ。全部じゃないが、メノウは何とか取れてる。


 けどリソースが多いから風帝武装の維持も出来なくなる。でも現状風帝武装は光の精霊を纏ったローレに対して無力にも等しい。ならメノウを使うしかない。昨日は意地で風帝武装だけで行ったが歯が立たなかったのは苦い思い出だ。だからごめんエアリーロ。


 僕は風帝武装を解除してメノウの祝福に力を変える。けど、その力はとても限定的だ。はっきり言ってまともに使えるレベルじゃない。なにせ今まで不得意な祝福はアイテムの補助を得てた。火や水や土や雷はそれこそアイテムが沢山売ってるから補助になる物も多かった。


 けど時間って何? そんなアイテムないんですけど? なのでメノウの祝福をアイテムで補助する事はできない。いや、正確にはまだ見つけてないだけかもしれない。何せ会長の奴はバトルの時メノウの祝福を実用レベルで使ってた。きっと何かある。


 けど僕には教えてくれてない。当たり前か。なにせ今は敵だ。何とか僕はメノウの祝福をフラングランの刀身に付与する。これで……これで……触れた相手を遅くすることが出来る……筈だ。


(ってそれ意味あるか?)


 そんな事を考えてたら、案の定撃ち抜かれた。そしてそのまま海にジャボンした。完敗……まだ二日目だが、この状態のローレに勝てるビジョンが全くみえない。本当に……僕は光の精霊に認めれる事が出来るのか?

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