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「なんか身の危険を感じるからさっさと済ませましょう」
「おい、言っとくけど、お前は対象外だからな。画面の向こう以外に興味なんかない」
何やらローレの奴が見の危険を感じたようだが、あの人またとんでもない事を言ってるよ。まあ画面の向こう以外に興味ないのなら……安心……なのか? 確かにちょっとローレが警戒するのもわかる。ローレ見た目ちっこいし。まあそれでもモブリだった時と比べれば、人種になって大きくなってるけどね。
ローレは見た目的に中学一年くらいだから小学生でもギリギリ行ける。てか勝手に中学くらい? とか思ってるだけで、ローレ的に小学生枠かもしれないし。
「はいはい、とりあえず私とアイツの間にスオウ入っててよ」
「なんで僕だよ……」
お前達の関係に僕を巻き込まないで。無関係だぞ。案内役の奴らを……とかおもって周囲を見れば、既にあいつら散ってた。おい……確かに向こうから更に偉そうな奴が迎えに来たからいいんだろうけど、それでいいのかオタク共。
「くっ……とりあえずこれでは寒いだろう」
さりげなくそういってほぼ裸になってた等身大フィギュアに再び服を着せ……
「へえーーうんうん、さっさとしこりなさいよ」
完全に冷え切ったローレの声がきこえる。ヤバイな、僕も後ろを向けないじゃん。無理矢理こいつとローレの間に押し出されていきなりこれかよ。てか仕様くらい知ってる筈だろ! 好きなキャラをほぼ裸にしておけないって事なのかもしれないけど、今や彼女は完璧に一糸纏わぬ姿へと変わってしまった。
さっきまでは一応ブラとパンツは履いてた。だからまあ児童ポルノとかはギリギリで回避できてたかもしれない。けどこれはアウトだろ。等身大ってのがヤバイ。それに台に乗って一応ちょっと僕たちは見上げる感じにここのフィギュア達はなってる。下から煽ったら一番ヤバイ所丸見えだよ。
絶対にこれを作った奴は狙って作ってるとしか思えない。
「ん……んん……いくぞ」
彼はなかったことにした。もう一度台座のボタンを押して服を着せると歩き出した。僕はちらっと後ろのローレを見る。すると座った目でブツブツ言ってる。
「ここの奴ら犯罪者予備軍だし、叩き潰した方がいいじゃ? せめてこの場所だけでもどうやってか徹底的に破壊したい」
とか漏れ聞こえてきた。ヤバイな、物騒なローレの奴が出てきてる。まだ半裸とかには理解があったようなのに、全裸は許容できないんだ。やっぱり同じ女だからなのだろうか? けどこのままじゃ本当にこいつ暴れそう……それはこまる。
「おい、バカな事をするなよ」
「何がバカよ。今の見たでしょ。こいつら全員変態よ?」
確かにそれは否定できない。ある意味ヤベー奴らが集まってるのがこのチームみたいだ。
「けど、曲がりなににもこいつら上位チームだぞ。僕たちだけでどうにか出来る規模じゃないだろ」
こっちは確かに四国という地方を持ってるが、だからって規模が大きい訳じゃない。全面戦争なんてしたら確実にこっちが負ける。いや、まだエリアバトルというルールを設定できる場所でなら、可能性はあるだろう。けど、ここでいきなり暴れだしたら、こっちが袋叩きにあうだけだ。
「ふん、スオウの力でコードいじってここのフィギュア達ナマコにでもしてなさい」
「出来るか!」
何こいつ言い出してんの? 頭痛いわ!! それこそ奴ら躍起になって僕たち潰しに来るだろうしな。まあ出来ないんだけど。いや、誤認させるとかなら……って何をかんがえてるんだろ。
「アホな事言ってないで行くぞ」
「そうね、ここには他のトップもいるだろうし、そこてこいつらの趣味嗜好をばらしてやりましょう」
こいつマジで恐ろしい事を考えつく奴だな。戦慄しかない。