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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 僕は会長を見つけた。こっちの最大の要塞である場所を攻めてる部隊に影武者を置いて、どうやら地下を行ってる。こちらもまさか地下から敵が襲撃してくるなんて思って……ないか? 可能性は低いと思ってるか。魔法で土を掘り返して進んでるようだ。


 会長の周りには魔法を使える後衛連中がそろってる。前衛を務めれそうな奴はいない。ハイブリットな奴はいそうだが……強者と言えるような奴の気配はない。掘り返す事しかしてないが、この技術は実はスレイプルとかの独自な奴だったような? 鍛冶屋の奴がなんか言ってた気がする。


 だって土魔法で簡単にこんな事が出来るのなら、勿論対策くらいするはずだ。けど実は掘り返すのと補強するのは全然違う魔法みたいな……会長がコードを書き換えて別の便利な魔法にしてるのか? とか思ったが、そこは手を加えてはないみたいだ。

 

 会長の力は掘り返された土の壁に貼られてる。多分一時的にこれで補強して崩れるのを防いでるんだと思う。実をいうとこれのおかげで会長を発見できた。僕は空から探してたから普通ならこんな所盲点だ。けど僕は普通の目で見てる訳じゃない。

 僕の目はコードが見えるし、もともとよく見える。不自然に誰もいない所にコードがあればおかしいと思う。降りてみると、崖の所に穴が出来てた。僕たちの最大の要塞は崖の上に玉があったから天然の要塞状態なんだ。大体守りやすい所は最初の襲撃で盗られた訳だが、ここは無事だった所の一つなんだ。


「見つけたのはいいけど、どうするか……」


 中には会長を入れて七人はいる。いくら後衛だらけでも、会長+後衛六人には勝てる気がしない。それにきっと反撃効果があるはずだ。今や、なんとかその反撃効果対策を攻撃の二次現象とかでどうにかするとかの情報は共有してるが、それでも厳しいからな。


 なにせ直接攻撃できないのはデカい。こっちはやられるのに向こうをやる事が出来ないなんて理不尽にもほどがある。今回のルールでは復活には時間の縛りがあるんだ。つまりその間は人数が少なくなるし、やられる度に能力が落ちる。


「他の奴らが警戒してないとしても、きっと会長は警戒してるよな」


 そもそもこの札だ。中でも等間隔に張ってある。壁を補強するための物でもあるが、それだけじゃきっとない。コードを見てもわからないが、きっと僕の存在を感知するような何かがあってもおかしくない。寧ろあると思って行動しないとダメ。

 会長には常に自分が一番されたらいやな事を想像して動かないとすぐに足元をすくわれる。


「でもこれはチャンスにもなる状況だ」


 上手く使えば、ここは決闘の場になる。なにせトンネルだ。入り口を崩してしまえばそうそう邪魔ははいらない。その為にもまずは邪魔な奴らを排除しないといけない。倒す事は無理……なら吹き飛ばすしかない。きづかれるのはしょうがない。


 気づかれても対応できない速さでその状況作ればいい。僕はその為に今あるアイテムを確認するよ。ちゃんと全部を把握してた方がいい。自分の持ち札……これで会長に勝てるかはわからない。けど、勝つんだ! 会長を倒す事が出来れば、テア・レス・テレスは絶対に乱れる。


 それに倒さないと日鞠がリアルにもどれない。やるしかない。僕は全てを確認してインベントリからアイテムを出して閉じた。

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