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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「はあ?」っていう気もわかる。今まで避けてきたはずなのに、ここでぶつかり合ったら、後ろからも挟撃されるかもしれない。けど、皆にもある筈なんだ。追い詰められるって感覚が。


「皆さんはこのままで奴らを巻けると思いますか?」

「それは……だが、ここでやり合って勝てる……のか?」

「既にここの皆さん以外の玉は奪われ返されてます」

「そう……なのか?」


 僕はその事はに頷くよ。皆ショックなのか、言葉が無くなる。けどそんな中、一人がいうよ。


「ならなるべく無理なんてしない方がいいんじゃないか? 我々だけでも玉をなんとしても持ち帰らないと――」

「そうですね。けど、既に僕たちは罠の中に会長の手の平の中にいるんです。皆さん感づいてますよね? いくらルートを変えたって先周る様に敵がいるんです」

「それは……たしかにそうだな」

「逃げててもあいつの手からは逃れませんよ……それに……」


 ここじゃなきゃいけない理由はある。ルート的にここならまだ希望がある。地図と照らし合わせると、こちら側の援軍が素早く編成されてくるとするなら……あのイケメンに期待するなら、この道を通る筈だ。だって位置はわかってる筈だしな。このピアスで。


 それなら上手くやれれば前方の敵を振り切って援軍と合流できる。そうなればこちらの勝ちだ。局所的な勝ちだが、それでもどこかでやり返さないと、全体の指揮にかかわるだろう。こっちはテア・レス・テレスと違って一枚岩ではないんだ。


 どこかが結果を出さないと、責任のなすりつけ合いとかになってまともな勝負にならなくなるかも。流石に大きなチームのトップたちがそんな無能じゃないとは思う。とくに男色艦隊のおっさんは知ってるから、最悪な事態にはならないと思ってる。

 全体の士気には絶対に影響する。なにせこちらは挑戦者だ。こちらの策略を利用された上で完璧に潰されたとあっては「やっぱり敵わないんじゃないか?」っていう気持ちが芽吹く。勝てない……なんて思ったら勝てる物も勝てなくなるのが道理だ。


「ここじゃなきゃ、僕たちにもう生き残る道はありません」


 僕はそう断言する。


「よし……やろう! 奴らの玉を持ち帰るんだ! 一つでも多く!!」


 一人がそういうとその波に続くように「よし!」とか「やってやるぞ!」とか皆が覚悟を決めてくれる。進行方向に敵の集団が見えてくる。その数は今までの待ち伏せよりも多い。


「あんなに!?」


 誰かがそういった。さっき盛り返した意欲が小さくなるのが感じ取れる。会長の奴はここで仕掛けてくるってのもきっとわかってたんだろう。いや、寧ろここしかないとわかってたんだ。けど既に引く気はない。本当にここしかないんだからな。僕たちが進路を変えたとしても、ここを突破するよりはやく援軍と合流できる道はない。寧ろ会長なら援軍の動きまで把握して妨害してくるだろう。僕たちを相手にしなかったこいつらとかがさ……それをやりそうじゃん。


 結局はやるしかない。道は一つ……なら切り開くしかないんだ。僕は「無理だ」と思う皆の士気を止める為に真っ先に仕掛ける事にした。


「雷帝武装」


 風帝武装から切り替えて僕の体が紫電に包まれる。そしてフラングランを上方と前方に飛ばした。するとそのフラングランに引っ張られる様に僕の体が一瞬にして二つのフラングランの丁度中間に現れる。


「食らえ!!」


 最大最強の僕の今の技だ。勿論オリジンを除いて……だが。その瞬間、世界は白く染まり、音をなくした。

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