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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 会長が去った後、僕は急いで仲間と合流する事にした。結界に閉じ込められてせいで状況がわからないし、やはり玉を占有してるべきじゃないと思ったからだ。とりあえず高く飛んでマップと照らし合わせていく。コードを見る方の目にすれば、沢山の情報が見れる。その情報が偏ってる個所こそ、仲間が本拠地にした場所だろう。

 一番近くで人が沢山集まってる所は山からちょっと離れた地面がバキバキに割れてる場所みたいだ。その表面じゃなく、そのバキバキした地面の中に空間があるみたいで、そこを一つの拠点にしてるみたいだ。


僕はそこを目指して飛んだ。


「よっと」

「敵か!?」


 僕が上から降りてきたからか、なんか警戒された。でもよく考えなくても、流石にこれだけプレイヤーがいる場所に一人で乗り込んでくるバカはいないだろう。ちょっとは考えろよ。


「やめろ、彼は敵じゃない」


 そういって現れたのは黒いフルプレートに身を包んだイケメンだ。確かイケメン王子とか呼ばれてなかったっけ? この人はあれだ、男色艦隊のおっさんの隣にいつも侍ってるイケメンだ。黒い鎧に金髪が生えるな~。LROだから超美形だし……たしかにこれは王子みたいだ。

 しかもとても堂々としてて、凛としてる。これがイケメンだけが持ってる自身に満ちたオーラって奴か。きっとこいつはリアルでもイケメンなんだろう。いや、なんかアギトの奴がリアルでさえない奴がLROでイケメンを演じても真のイケメンにはなれない……みたいな事言ってたんだ。


 あの時は「なにこのアホ言ってんだ?」とか思ったが、こいつを見てるとその意味が分かった。


「派手に暴れてくれたみたいだね」


 そういって手を差し出してくるイケメン。確か前にあった時に名の成れた気もするが……イケメンという事が大部分で名前までおぼえてない。どうしよう、名乗ってくれたら確かるんだが、なんか自分の名前知ってて当たり前みたいな空気出してるから、きっと名乗ってくれる事はないだろう。

 まあ僕がわざわざ名前を呼ぶ事なんかないだろうしいっか。


「いや……なにかまずかったですか?」

「正直助かったよ。君のおかげで攻勢に出れた。来てくれ」


 何やら認めれてる様で、僕はここの玉が置かれてる奥まで連れていかれた。まあ玉を守らないといけないから、その傍を一番固めてるのはわかる。簡易的に机とかあって周辺の地図とかもある。そして青いピンは多分こちらの玉の位置。そして赤いのはプレイヤー達が足を使って調べた敵の玉の位置だと思われる。


「今はこことここ、あとここに攻め入ってる。それに既に更に三つの玉を奪取してる」

「おお、凄いですね」


 まさか僕が狙われてる間にここまで状況が進んでたとは。僕が持ってる玉が五個だからそれに三つ追加して八つ。かなり近づいた。今はまだいい勝負出来てると思う。


「とりあえず奪った玉を入れますね」

「ああ頼む」


 僕は五つの玉を取り出す。すると「おお」と周囲の奴らに驚かれた。まさかこんなに持ってるとは思ってなかったんだろう。自軍の玉は見えるが、敵側の玉は見えないからね。


「これほどとは。君はやはりもっと深く組み込んだ方がいいようだ」


 何やら不穏な発言をしてるような? 言っとくけど、僕は男色艦隊には入らないよ。そんな気はないからね。とか玉に玉を入れながら思ってた。

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