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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 一気に槍を持ってる一人に近づいて僕は一撃を振るう。槍持ちなら、懐に入ってしまえばこっちが有利かなって思っての行動だった。それに槍との戦い方はアギト相手に何回もやってる。あいつも槍主体では結構上の方とか言ってた。本当かはしらない。

 あいつの見栄だったのかもしれないが、一応今目の前の切れ長の目で、長髪を後ろでまとめた人もアギトと同じようなスキル使ってるし、あいつとの戦闘も役に立つはずだ。まあLROの場合は同じ武器を使ってるとしても、スキル構成なんかは大体その人ごとに待ったく違うらしいから、槍持ちは大体同じだろうとか思ったらダメなんだけどね。


 けど一応主要なスキルとかはアギトを通して聞いてるし、その中の何個からはアギトの戦闘中に体験もしてる。自分の近くにいる人たちの使ってる武器なら一応対策……はある程度はとれる。


「へっ、こっちに来たか」


 そういってくる槍持ち野郎は僕の連撃を食らいながらも余裕そうだ。HPは確実に減ってるが焦りはない。てか全然怯まないんだが? 普通斬られたらその衝撃や、ある程度の痛みが伝わる。けどこいつはそんなのない様に立ってやがる。


「確かに早いが、軽いぜ。アンブレックス・アーマー」


 そういうと、奴の体に重なる様に赤い何かが現れる。そしてフラングランが弾かれた。何!? 一回だけ、防御陸を跳ね上げる様なスキルか? 一瞬パリンと音が聞こえた気がしたし、赤いなにかも剥がれてる。もう一方は通る筈だ。僕は邪魔が入る前に一人でも多く倒さないと行けなんだ! だから引かない。


「焦ってるのが手に取る様に分かるぜ――ブリンク・ショット!!」


 自分が斬られるのを構わずに、この野郎スキルをぶっ放してきやがった。しかも何やら槍の先端が赤く凝縮した光を纏って放たれた。ブリンク・ショット自体は何回か見てる。槍の初歩でとれるスキルだが、出が速く威力もそこそこで、使い勝手いいから槍遣いはよく使うスキルだといってた。


 その攻撃は攻撃力を高めた槍での一撃だ。単純だが、単純だから使いやすいみたいなスキル。攻防の間に挟まれると確かに厄介ではある。スキルの大技は一撃タイプじゃなく連撃となると、システムの補助で規則的な動きを強制されることになるから、強者ほどそういうのは嫌うらしい。


 僕もそういうのは使った事が……乱舞は確かそんなタイプだったかもしれない。けど途中からあんまり意識してなかった気もするな。まあ今はそれじゃない。奴の使ったブリンク・ショットだ。


「づっ!?」


 ガキン!! と大きな衝撃がフラングランを通して僕の腕をしびれさせる。ヤバイ威力と速度だった。僕の知ってるブリンク・ショットの威力じゃない。何とか防御したが、大きく後ろに吹き飛んだ。そんな僕に後方から鞭が迫る。更に残り三人もかなり接近して、既にスキルの光を武器に宿してる。これは不味い。

 きっと着地を狙われてる。けど僕は今風帝武装を纏ってる。着地なんて概念は存在しない。


「けど、わかってるか!」


 向かってきた鞭が幾重にも分かれて広範囲から打ち付けてくる。流石にずっと空中で跳んだり跳ねたりしてたんだ。素直に降りてくるなんて向こうも思っちゃいない。真っ先に向かってきた鞭遣いは僕を逃がさない様にしてるのがわかる。避けて防いでるが、変幻自在な鞭による攻撃は厄介極まりない。


 そこに三つのスキルが僕を逃がさない様に放たれる。

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