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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「今日から長い戦いが始まる。この戦いはLROに変革をもたらす戦いだ! そして俺たちが! 我らがその変革をもたらすのだあああああああ!!」


 筋肉で出来たようなむさくるしいおっさんがそんな宣言をしてる。あれは男色艦隊とかいうむさくるしい男ばかりが集まった所のトップの奴だな。確か現在三位くらいだったか? 二位のチームは参加してないんだよな。それ以下数チームが主体となってこの戦いが企画された。


 その中でも奴らが一番順位高いからああやって演説してるんだろう。あのおっさんはカリスマがあるからか、先導するのが上手いな。高揚してた奴らの戦意を更にたかぶらせてる。


「それでは今回の戦いのルールを説明しようと思う。頼むぞ」


 そういっておっさんが退いてイケメンが出てきた。まさに少女漫画とかで見る王子様みたいなやつだ。そういえばあの人が副官みたいな事をしてたね。彼が前に出てくると女性達の黄色い声が聞こえる。なんかおっさんは男に好かれるのわかるけど、あの王子様はなんで男色艦隊にいるんだろうか? 

 副官やってるくらいなら強いんだろうし、ハーレムとか作れそうだよね。出てきたイケメンの背後には大きなモニターが現れる。そこに今回の戦いのルールが書かれてた。


 まずは双方総力戦だという事だ。そして戦いは三日行われる。けど続けて三日じゃない。なにせ参加する人数が人数だからね。なるべく数を確保する為に今日とそして次の週末とそして更に次の週末だ。ようは日曜日の夜に行われるのだ。


 今日とそして次の週末に行われるのは拠点にある玉を取り合うゲームだ。そこではある意味勝敗はない。どれだけ大きくの玉をとれるかで、取った数は公表されるがそこに勝ち負けはないらしい。けどその玉は最終週の決戦で使うらしい。だからより多く取った方が勝利に近づくのは確実だ。

 まあそれだけで決まる訳でもないだろうが、勝負を有利に出来るんだろうし、手を抜くわけにはいかない。ちなみに最終戦以外は百人が定員らしい。つまり双方から百名のプレイヤーがエリアに放たれて玉の取り合いをする事になるみたい。しかもどうやら転送される場所はランダムらしい。マップを見れば自陣の玉の位置はわかるらしいけど……これは最初の動きが結構重要になりそうだ。だって最初なら守りが薄いって事だ……最終週の戦いは更に倍……双方合わせれば四百人での戦いらしい。確かにこれは……エリアバトル史上最大規模だろう。最終週の戦いはなんかもっと複雑だったからその時になったら説明しよう。


 とりあえず今は今日の事だ。運が良ければ、今日は何もせずに帰れるかもしれない。てかここまで長くなるのなら、事前に言っといて欲しいよな。まあ大きなチームはそれだけ人数もいるし、そもそもデカいチーム側はわかってたか……ちいさい、僕たちの様な助っ人みたいな奴らは変えが効くんだろう。


 まあ聞いたところ、今日とそして来週で同じ奴が選ばれることはないらしい。確率的にどちらかに参加する確率が高いが、最悪でも続けて戦う事になるなんてことなくてよかった。これって今、このバトルが始まるのを今か今かと待ってる奴らにも同じようにルールが説明されてるのかな? きっとそうだろうね。いや、僕たちは結構早くに集まってるから、同じ時間帯な訳ないか。きっと戦闘が始まるちょっと前に説明があるんだろう。


「じゃあ頑張りなさい」

「いや、お前が選ばれないとは決まってないからな」


 そして僕が選ばれるとも決まってない。なにローレの奴は一抜けたみたいな顔してるんだよ? 


「あのね、私が前座なんてするわけないじゃない。出るとしても最後だけよ」


 なにこの妙に自信ありげな態度は。けどローレが言うと本当にそうなりそうで怖いな。どうやら参加する奴にはメッセージで知らせるらしい。いたる所からよ「うし!」とか「やるぞー」ってな声が聞こえる。既に届いてる奴らがいるのか。僕は緊張してそれが来るのかを待った。

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