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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 またまた今日もスオウは日鞠ちゃんと精霊巡りに言ってしまった。でもしょうがないよね。だって既に週末が近い。てか後二日ぐらいだ。LRO内はとてもそわそわとしてる。レスティアに行くとそれがよくわかる。今週末にとても大きな……というか最大規模のエリアバトルが開かれる。


 それは日鞠ちゃん率いる第一位テア・レス・テレスと上位チームの連合軍のエリアバトルだ。これはきっとLROの雌雄を決する戦いになるだろう。そこら中で賭けとか、それからお祭りの準備とか運営も便乗してイベントにしてるくらい。


 みんなの関心はそのエリアバトルにだけ向かってる。けど私は違う。だって私関係ないし……私はもっと別の事が直前に迫ってる。つい先日、ついにマイオさんから色々と用意が整ったから、あの秘密基地にあった謎の物体を処理すると連絡がきた。


 私もオウラさんとかに声をかけないと。なのでさっさとLROに入る。目を開けると孤児院だ。ガキどもうるさい。相変わらずメカブの奴が皆を見てるのか見てないのか、部屋の片隅でグータラしてる。あれでけど、メカブが見てると、大きな問題は起きないんだよね。不思議だ。


「ねえ、オウラさんは?」

「買い出し」

「メカブも手伝ってくれない?」

「前に言ってた事だっけ? 前領主のなんか」


 なんかって……まあたしかになんかなんだけどさ。それで協力してくれるのだろうか?


「パス……私の力は終末戦争の為に取っとかないといけないの」

「それはいつ来る訳?」

「その時が来ればわかる……」


 こいつ、それっぽい事言ってるだけじゃん。そもそもメカブは私とそんな変わんないし! とっておきの力なんてないでしょ。


「怖いから来たくないって事?」

「そんな訳じゃないから。勘違いしないでよ」


 否定してるけど、絶対にそうじゃん。てかメカブはスカルロードドラゴンとの対戦のあと、ずっとグータラしてる。「力を使いすぎた……」とかさいきんは口癖だ。とりあえずこいつは当てにならない。オウラさんを探そう。買いだしなら、市場のほうだろうし。待っててもいいけど、早くつたえたい。他にも声をかけれそうな人たちにはメッセージを送る。


 何人くらい集まるかな? 私はLROでのつながりがあんまりない。今ならリアルの方が知り合いおおい。


 とりあえずまずはオウラさんだ。そう思って市場を目指してると目立つオウラさんが直ぐに見えた。あの人は背が高いし、肌も青いからね。


「オウ――」


 声をかけようとして言葉が詰まる。その横にはマイオさんがいて、なんとなく楽しそうにしてたから。なんか心がささくれてる気がする。

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