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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 私は騎士の人達と共に目的の場所を目指してる。皆さん馬にまたがってるが、私は馬なんてないし、乗り方もしらない。けどそれじゃあ困るから私はマイオさんが乗ってた白馬に股がらせてもらってる。これでまた変な噂がひろがるんだろうなって思って憂鬱だ。


 でもどうしよもなかった。私がマイオさん以外の人がいいといっても「いえいえそんなー」という感じて、結局これだよ。私を前に乗せて後ろにマイオさんがいて手綱を握ってる。なんかこう……多いかぶらされてる感じだ。気恥ずかしい。マイオさんの温もりとかあるし……ここは馬の振動に身を任せよう。


 寧ろそっちに意識をもっていかないと、落ちそうだし。そんな感じで夜の大地を景色も見ずに私は進んでた。

しばらく進むと何やら洞窟みたいなところについた。そして近くの木に馬達を繋いでおく。私たちは馬を降りて洞窟の前に立つ。


「ここは?」

「ここは秘密基地だ」

「秘密基地ですか?」


 なんの秘密基地なのだろうか? と思って思い当たる節があった。


「まさか前の領主の?」

「そうだ」


 マイオさんが私の考えを肯定する。でも私は「あれ?」とおもった。


「待ってください。確かあの領主の日記とかも調べましたよ。でもそれにはこんな……」


 そうこんな秘密基地の記述はなかった。こんな場所があるのなら、あのスカルロードドラゴンとの対峙の前に調べた筈だ。でもそんな事はしなかった。それは私たちではここを見つけられなかったから……


「なかなか厄介な仕掛けがあったからね。君の仲間にもその日記は読ませてもらったよ」


 どうやら私が知らない間にメカブとかも協力してたらしい。それでこの場所を見つけたということだね。どっちかしかないと分からない仕掛けがあったんだろう。なかなか凝ったことをしてくれる。


「この中のモンスターはそこまで強くはない。だが、仕掛けの先はわからない。皆油断するなよ」


 そのマイオさんの言葉に騎士の人達がうなづく。そして魔法で光を作って私たちは中に入った。



 確かにマイオさんの言う通り、ダンジョンの中に入っても緊迫感はなかった。私やマイオさんが出る前に騎士たちで処分出来てしまう程度だ。楽でいい。マイオさんの指示に従って私たちはダンジョンを進む。時々立ち止まって何やら壁を確認してる。そしてまたしばらく歩く。そんな事を来る返す事数十分。ある行き止まりの前でマイオさんが言った。


「ここだ」


 どうやらここが前領主の秘密基地への入り口らしい。マイオさんはメモを見ながら呪文を唱えてる。すると壁に光が走っていく。そしてガチっと大きな音がしてゴゴゴと今度は行き止まりだった壁が動き出す。おおーだね。こういうのロマンがある。

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