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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「うーん」


 まさか確実に行けると思った土がいけないとなると……ね。とりあえず一つずつ祝福を試してみたが、何やら短いコードなのか、どうなのか分からないものしかでない。これだけじゃ意味をなしてないみたいた。


「祝福は組み合わせられるんでしょ? なら土と色んなものを組み合わせてみたらどうかな?」

「そうだな」


 とりあえず、一番使い慣れてる風から言ってみる。こういう時はまず風だ。一番安心できる。風と土と混ぜ合わせた力をウインドウに流してみる。するとさっきまでとは違う少し長いコードが出てきた。


「あたりっぽいな」


 土を組み合わせるとコードになるのか。でもそれって土と組み合わせるの限定なのかな? 僕は風と雷を混ぜた力をウインドウに流す。すると別のコードが出てきた。別段土だからいけない訳じゃないらしい。でもこうなると組み合わせが無限大に……


「会長、これわかるか?」


 僕はとりあえず土と風の組み合わせで出てきたコードを見せる。知識はあるんだけど、僕は不安なのだ。


「流れを書いてるようだけど……」

「流れね……」


 まあ僕が思ってたのか同じだ。でもこれだけじゃ意味がないよな。そもそも流れって……風だからなのか? 風の流れ的な事もコードで制御されてるのかな? それを時間に適用させれば、ここを夜に変える事が出来る? でもちゃんと昼夜が巡る様にしないといけないだよな」


 とりあえず、今ある祝福に土を組み合わせて全てのコードを開示する。それらはどうやらコード単位で移動出来るようだ。


「うん、これらを組み合わせれば、この世界に夜をもたらせるようになってるね」


 そう会長が言うのならそうなんだろうな。後は組み合わせの問題か。実際僕だけなら大変だったが、ここにはコードを読み解ける会長がいるから楽勝だ。


「私がヒント上げるから組んでみようよ。丁度初めて組むにはいい感じの難易度だよこれ。多分それ目的だろうし」


 くっ、会長はこういう奴だ。全部を自分でしない。出来そうな所はやらして来る。そうやって周りを成長させるんだ。まあ確かにきっとこれでコードに触れて理解を深めるのが目的っぽいのは確かだし、ちょっとやってみるかな。


 そこまで数ないし、手当たり次第に組み合わせていけばいつかはあたりが出るだろうが、折角得た知識を活用しない手はない。そっちの方が時間が退縮できるだろうしね。僕はコードとにらめっこを始める。時折会長に助言を求めながら、数十分格闘した。


「よし、どうだ!!」


 別のウインドウで完成させたコードを僕はメインウインドウの方へとコピペした。


『むむ、いかんぞ!!』


 存在感なくなってたノームがいきなりそういった。するとその瞬間、ウインドウが赤くなって、この場所が崩壊しだす。


「ええ!!」

『大型アップデートには細心の注意を払わんかい! まずはこの限定的なエリアを停止させるのじゃ』

 

 怒られた。けど確かに知識の中にあったかもしれない。ごめんごめん。夜を作る前に、この小さな世界を壊す所だったよ。

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