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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「うむむ……」


 とりあえず僕は考える。思考を巡らせるんだ。けど戦いとかのは煩わしさは感じても必死だからか、面倒なんて事は思わないが、こういうのはね。まずはスクロールが終わらないメイン画面に割り込ませるのはなんか怖い。これに割り込ませると、完成されたコードの中に僕の変なコードが紛れて世界全体がフリーズとかしたらと考えるとね。


 まあそんな訳ないと思ってる。思ってるよ。けどよくわからないからこそ、怖いって事がある。下手にいじると取り返したがつかなかったりするかもだし。下手に僕みたいな素人にシステムの深い所なんて触らせたらいけないのだ。


 別のウインドウを出して、そこに得た知識で検索をかける。けどなんかまたズラーと出てくる。どうやら僕の検索は甘いらしい。


「もうちょっとここはこうした方がいいよ」


 そういって会長が自身のペンで僕のウインドウにちょっかいだしてきた。どうやらウインドウはペン操作にも対応してるらしい。発見だよね。わざわざペンで操作することなんかないだろうし。会長は流石慣れてるからスラスラとコードを書きこんでく。


 するとメインのウインドウのスクロールが一時止まり、特定のコードらしきものが現れた。まあそれでも長いけど。


「多分これで大丈夫だね」

「それでどうやってコードを書く? こんな普通に書き込んでたら滅茶苦茶時間かかるだろう」


 会長はまだ慣れてるから普通にそのペンで書いていけるかもしれないが、僕はまだ本格的なコードをかくなんてできない。どれだけ時間かかるか……いくら知識だけは得たからと言っても誰もが直ぐにコードを書けるわけないよね。

 僕だけが特段おちこぼれてるわじゃない筈だ。なら、何かある筈。


「だいたいLROはシステムが補助してくれる様になってるんだし、意思を組んでくれるのなら、祝福がマクロみたいになってるとか?」

「なるほど……」


 確かマクロって予め組み上げた物を特定のコマンドで簡単に再現するみたいな? そんな感じだっけ。祝福にはそんな機能があると? 分からないが、ここに必要な物が組み込まれてる可能はあるかもしれない。混ぜ合わせてた力を一つ一つ感じてまずはどれから試そうかと思考する。


「確実なのは土か」


 だってノームが必要だといって渡したのが土の祝福だ。なら今回のこれに確実に使う筈ではなかろうか? とりあえず土の祝福の力をもって僕は指で真っ黒なウインドウにふれてみた。


「何故だ?」


 これは行けるだろうと予想してた土が行けなんですけど~! バグってんじゃないのか? とか思った。

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