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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 僕は止まらずに切り続ける。それが出来る。空中でも縦横無尽に動き、一度も敵の攻撃には当たらずにかなり削る事が出来てる。今僕は僕の頭の中の理想を実現できてると思う。相手に攻撃の機会を与えない圧倒的な手数によってのごり押しって奴。


 リアルならこんなずっと全力で動き続けるなんて不可能だし、ここでも疲れはある。スタミナってゲージはないが、ずっと動き続けると疲れるからね。でもそれらはスキルやアイテムでどうにかなる。でも完全になくすことは出来ない。


 でも今の僕はまだまだ動ける気がする。まあそもそもLROは心が肉体を凌駕するし、その限界はリアル程厳密じゃない。肉体限界で動けなくても心が先行すれば動けてしまうのがこの場所だ。まあ今はそれほど肉体的なダメージはない……というかまったくない。


 ただデカいだけの敵になんか僕は捕らえられない。僕は雷を帯電させてフラングランの攻撃力を更に上げる。風帝武装に更に雷を混ぜ合わせるのはなかなかに複雑だ。何せ風帝武装アウラは完成された風帝武装だ。完成されたものに別の物を混ぜるというのは難しい。


 完成された美しい物が、たった一つの遺物でその芸術性を落とすなんてのはある得る話だし……でも、とどまっていたんじゃダメなのを僕はしってる。アウラは完成した。けど、それは一つの風帝武装が完成しただけに過ぎない。属性分、武装は作れるんじゃないかって思ってるし、究極ならすべての力を合わせた奴を作ってみたいじゃん。


 そしてそれが必要になる時が来るかもしれない。もう前みたいな事になってほしくないと思ってても、色々と自分の周りがきな臭くなってるのは感じてるしね。まあリアルなんだけど……ここでいくらちからつけてもね。けど可能性領域は別かもしれない。


 それだけはリアルにも影響してる。まあけど……とりあえず今は目の前に敵だ!


「うおおおおおおお!!」


 僕は風と雷が合わさったフラングランを振りぬく。すると太いミミズの奴の頭と胴がわかれた。明らかにフラングランの刀身よりも長い訳だが、そんなのお構いなしに綺麗にスパッと切れた。上手く雷がノッたみたいだ。更にもっと雷を増やしていけば、風雷帝とかに出来る? 


 でもアウラクラスと調和させるとなると、今のままじゃ無理だ。明らかに雷の扱いは風よりも劣るからね。首の一つを切られて怒ったのか、ミミズ共の体が赤くなりだした。そして突っこんで来るそのスピードはさっきまでよりも早い。二倍くらいにはなってる。


 実際その巨体でその速さはズルいだろってレベルだ。けど、アウラを纏う僕には当たらないよ。それに攻撃手段が増えた訳ではないようだしね。怒りで単純に攻撃力とスピードが上がっただけなのか……ボスにしては第二段階がしょぼい奴だ。


 それにもう一段階を残してるってわけでもないだろう。


「とりゃ!!」


 僕はもう一つの首を落とす。けど変化はない。実は首を落とすごとに強化されていくのかと思ったが、そうでもないらしい。なら……あとは倒すだけだ。どちらが獲物か感じたのか、少しだけ、ミミズがビクついた様に感じた。

 でもそれを振り払うように向かってくる。残り二本のミミズ。僕はそれを両手のフラングランで同時に切り裂いた。


「これで終わりだ」


 十分な活躍をしただろう。僕はそう思って満足するよ。

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