女神のパフェ
むかしむかし宇宙に1輪の百合が咲いておりました。
百合はなんかイラッとしたので
分裂して2人の女神になりました。
一人の女神はパフェ好き
一人の女神は読書好きでした。
「あーん」
「あーん」
パフェ好きは読書好きの口に
バニラアイスを流し込むことが大好きでした。
ところがある日、邪悪なる
アンパン邪神が現れて、
パフェをあんぱんに変えてしまいました。
「わーっはっはっは。これから毎日あんぱんを食べるのだ。さもなくば餓死しろ」
「うわーん」
「ヤダー」
子供たちが泣き出して、ママにすがっています。
「そこまでよ」
「ああん?」
「みんなの食事をあんぱんに変えるなんて許さない」
「糖質過多で病気のリスクが倍増するわ」
「うるっせえ。俺様はあんぱんだけが好きなんだ」
「プロティア」
「プロティア」
✨✨✨✨✨✨✨✨
すぅぅぅぅ
キラん キラん キラん
トゥイーン!
✨✨✨✨✨✨✨✨
女神はプロティアになった。
「プロティアだとぉ?」
「てーい」
「てーい」
「ウボァー」
女神のパンチのせいで
邪神は宇宙ごと消し飛んだ。
宇宙が消えたので
子供たちも消えてしまいました。
「なんて残酷な物語なの」
「女神のサイズ的に必然」
女神たちは気にせずパフェを食べ続けましたとさ。
めでたし めでたし