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3、初救

さぁ、ここからが始まりでゴザイマス。

タグは、後から増えます。

「さてーーどう探したものかねー」


「ん?んんんんん?!」


 どうやって探そうかなと思ってたら、ついに腕輪に反応が起きた。


「腕輪が赤く光ってるーーー!!」

「ええっと、何が起きるんだっけ?」

「確かこれ魔導石よね、何が発動するのかしら?調べてみよ」


 石に魔力を通して内部の様子を観る。


「構築されている中身を見るに...うーん、転移魔法の類かしら」

「どこに飛ばされるんだろう..」

「ちゃんとできるかな。失敗したらヤだな-」


 未知との遭遇を目前に私はとても緊張する。


「とりあえず、知らない人と会うかもしれないし自己紹介の練習でもしておきますか」

「[はじめまして!カナといいます!特技は真剣白刃取り!よろしくお願いします。]」


 自己紹介の練習をすませて、発動準備完了の腕輪に集中し、発動のトリガーを定める。


「記念すべき!初めてのミッション!さぁ、困っている者よ!女神に代わってお救いいたします!」


 腕輪に組み込まれた魔法が発動した。


        〈テレポート(救)〉


 私がテレポートした先は、ぱっと見同じく森の中みたい。

 けど、さっきと違うのは、空気がピリピリしてる。

 私は何が来ても良いように身構えながら、救援対象を探す。


 少しすると、どこからか咆哮が聞こえてきた。


「GAAAAAAAAAA!!!!」


「雄叫び?!あっちから?」

「急いで向かわなきゃ!」


 私は声の方に振り向き、〈身体強化〉をかけて走る。


「いやああああああ!」


 近づくにつれて、女の子の悲鳴も聞こえてきた。


(おうおう、異世界の人助けといえばこれよね!)


 あまりの異世界の定番さに、私は申し訳ないけどわくわくした。


「お、何かみえてきたわね」


 そこにいたのは巨大な熊。

 猛スピードでなにかを追いかけているように見える。

 先を見るとすると小さい女の子が追いかけられていた。


「何か持ってるわね」

「あれは籠?なにか採りに来たのかしら?」

「かわいそうに、ただ採取してたら熊に襲われるとか、普通に災難よ」


 走ってきてよかったと思う私であったが。


「あ。」


 次の瞬間、その子は、むき出してしまった木の根っこに足を引っかけ、転んでしまう。


「痛そー」


 少女はカゴの中身がこぼれ残念そうにすると同時に、振りかえると全力で襲いに来る大きな巨体を目の当たりにし、涙を流しそうになっている。


(かわいい)

(いやいや、何を考えているのよ!あの子ピンチなのよ!早く助けてあげないと!)


 こけたことにかわいいと思う私であるが。そんなこと言ってる場合かと言い聞かせる。


(どうしたらいいかよくわかんないし、とりあえずぶっ飛ばしますか!)


 危機が刻一刻と迫っているので、あれこれ考えることはやめて全力の身体強化でぶちかまし、気絶を狙うことにした。


 熊が少女目前にさしかかり、熊が腕を伸ばし、長い爪で体を裂こうと襲いかかる。

 少女はもうだめだと、目をつむる瞬間


 ぱしん!


 少女は「あれ?」と思い目を開ける。すると、そこには一人の赤い髪の毛女の子が立っている。

 彼女は熊の爪を素手で受け止めていた。

 熊も何が起こったか分からず。一瞬硬直してしまう。


「隙ありよ!!」


 私は思いっきり熊のおなかに渾身のパンチを入れる。


「正拳突き!」


 衝撃波が広がる。

 それは先ほどの熊の攻撃時よりも強く、想像を超えたパンチを食らって、熊は吹っ飛び気絶した。


「大丈夫?けがとかは..あ、さっき転んじゃってたね」

「ちょっと待ってね、〈ヒール〉」


 少女は突然のことにたじろいでしまう。


「え、あ、ありがとうございます」

「いいってことよ!」

「でもでも、一人で来ちゃだめだゾ。こいつみたいな獣が森の中にはうじゃうじゃいるからね!」


 少女はひっくり返った籠をとり再び入れ直す。

 さっき落としたときに散らばったのは薬草たちだった。


(薬草、いい子だね。)


「薬草探してるの?私も手伝ってあげよう!」

「あ、え」


 ささっと、様々な種類の薬草を集めてみせる。

 さらに、何かいい効能のある木の実やらも、とってきてあげた。


「さぁ、たくさん持ってお行き」

「え、えっと、そ、その、ありがとう」


 少女の小さめのカゴには入りきらなかった。


「すごい、こんなにもあつまるなんて」

「いつもは、大変なのに」

「これも昨日の神様のおかげかな。」


「なにかあったの?」

「うん、とつぜん、森にきれいな雨が降ってきたの」

「そしたら、探すのが大変なこの薬草がたくさん生えてて、あと、森の中がいつもより静かになったの」

「だから、きょうならとおもったんだけど..」

「まぁまぁ、森の中だししょうが無いよ!」


「あの、たくさんあってうれしいけど、こんなにも持ってかえれない..」

「おっ?私が手伝ってあげよう!カゴ頂戴な」


 少女から籠をもらい、私はバッグに籠ごとしまった。


「え!それはいるの!すごい!」


 少女はおどろいていた。


(やってあげたのは良いけど、これ私の荷物じゃないしなー)

(あ、そうだ、これ私が運んであげたらいいんじゃない?)

(この子の村に行けそうだし!)


「ねぇねぇ、荷物運びたいから近くまでついて行っていい?」

「いいの?ありがとう!」


「ここからは遠いの?」

「うん、日が落ちてきちゃうかも....」

「だから帰りはお腹がすいちゃうんだよね、えへへ」


(なるほど、ちょっと遠いのね)


 私たちはしゃべりながら歩く


「名前はなんていうの?私はカナよ」

「わたしは、エミリ、よろしくね」

「何歳?」

「9歳!」

「普段何してるの?」

「家でお手伝い」

「学校はこれからかな?10歳からかしら?」

「そうだけど、お金がなくて..行けない..」

「あら...」

「最近は何してるのかしら?」

「えっとね!・・・・・

             ・

             ・

 などと、雑談しながら歩いた。

 ついでに、カロリルーメイトも一本あげた。

 ・・・・・・・


 しばらくすると、小さな岩が見えてきた。

 すると少女は岩に腰掛ける。

 どうやら少女の休憩所だったみたい。


「ちょっとつかれちゃった。」


 そういわれて私は、はっとする。


「私が運べばいいのでは?」

「なにを?」

「貴方をよ。」

「ええええええ!」


 驚く少女をよそに、私はかがむ


「ほら、背中に乗りなさい?」

「う、うん」


 おんぶして、走る準備をしていると


「あ、あのっ、道分かる?」

「全くよ、案内、頼んだわ!」


 私は身体強化をしてかけだす。


「わぁ~」


 恥ずかしそうにしていた少女だが、次第に風を切っていく心地よさで笑顔になる。


「ここ右!」「OK!」

「ここ左!」「ヨシ!」

「後はまっすぐ!」

「わかった!」

「大ジャ~ンプ」


 最後の直線は一飛びで突抜けた。


「よいしょッ」


 雑草が生い茂っていた地面だがやがて、舗装された道になっていたため、そこに着地した。


「ふぃ~..お?あれは..」


 すると見えてきたのは、開けた土地で周りに家が建っている。

 これはつまり?


「うおおおおおお!初めての村だ!!」


 夕方にはなってしまったが、無事につけてよかった。


「?カナは村を知らないの?」

「ああ、いや、その、は、初めて来る村だからテンション上がっちゃった☆」

「??そうなの?」

「もちろん!ちなみに、なんていう村なの?」


「ハテ村っていうの」

「果て?」

「ハテ!」


 この村は、とてものどかな印象をうける。


「いいわよね~こういう感じ!」

「お!あれは第一村人ではないか!」


 遠くから、何やら作業をしている村人を発見し私、爆アガリ。


「いいねぇ!いいねぇ!」

「あの、カナ?」

「あぁごめんごめん、どうしたの?」

「その、送ってくれてありがとう。あと、助けてくれてありがとうございました。」

「いいよいいよ、エミリが無事でよかったわ!」


 よし、ここからは、民宿でも探そうかしら。

 と思っていたが


 <ぐぅ~


 私のお腹が鳴ってしまった.....


「う。」

「えへへ、きょうは助けてもらったし。泊まっていかない?」

「アリガトウゴザイマス..」

「わたしの家まで案内するね」


 おとなしくついて行く私でした。

はて、続きどうしようかの~


あと、カナはロングヘアぐらいで

あとあと、エミリちゃんは薄い橙色の髪で長さは中、目の色は青ぐらいでお願いします。


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