表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/295

12.作戦会議 2

「まず、両方の政府から一番狙われているのが、スペースステーションですね。あとは西オーストラリアの砂漠の開発事業、この2つについては現場の責任者と会って、現状確認と、防衛の強化を早急にしたほうが良いと思います。マックのいなくなった今、望が売却しないと返事をすれば、何か動きがある可能性が高いでしょう」プリンスが望を案じるように見ながら言った。


「スペースステーションか。一寸行ってみてきた方が良くないか?」リーがワクワクとした調子で聞いた。


「防衛強化なら地上からできるでしょ」ミチルがきっぱりと言った。


「ハチ、スペースステーションの現状はわかる?」望がハチに尋ねた。


「はい。こちらをご覧ください」ハチの姿が消えて地球と月、地球の周りを回る大型のスペースステーションが2基、それより小型のステーションが数十基現れた。


「これが当社の、有人スペースステーション2基と、戦略用の無人ステーション77基の現在地でございます」ハチの声が言った。


「はあ、こんなにあったんだ」望が思わずため息をついた。


「これは地上からコントロールできますよね?」プリンスが尋ねた。


「はい、コントロールセンターはパースにある本社ビルあります。私を通じて、連絡をとることはできます」


「現在の責任者の履歴と、防衛の詳細をお願いします」


プリンスがハチに質問をして、幾つか指示を出している。望にはさっぱりわからないので、この辺のことは、家の事業である程度経験のあるプリンスに任せると皆で来る途中で決めてきたのだ。


「望、うちの会社の人間を使って調べても構わないかな?これは一寸私の手には余るからね。勿論機密は厳守させます」プリンスが望に聞いた。


「プリンス、これは僕だけの事業じゃなくて、皆のものだって話したじゃないか。プリンスの良いと思うようにやってよ」


プリンスの一族が持っているグリーンフーズは連邦の食糧の70%を賄っていると言われる大企業であり、食料の生産だけでなく、多種多様な事業に参画している。一族の跡継ぎとして鍛えられているプリンスに任せるのが一番間違いがない、と思う望だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ