リビングに鎧じゃなくロボが居た件
イギリスに留学中、オックスフォードを観光したのですが、ハリー魔法少年の舞台になっただけあり、いたるところに貴族さんの住んでたような建築物が!(入館料を取られるので入っていません)
まぁそれは良いとして、市民図書館に西洋鎧があってビビった次第です。
じわじわと壊れた壁沿いへ移動した僕です。
こっそり2度見で壁に隠れつつ隣の部屋とロボットっぽいなにかを観察。
部屋の広さは僕の部屋の約3倍くらい。
縦40m×横25m×高さ30m。
僕の部屋はリノリウムっぽい感じだったけど、こっちは全部鉄?っぽい金属製。
そして待望のロボットは。
うん。
何度見ても全高8mくらい。
部屋の中央でぶっとい腕を組んで扉の方(僕の部屋の方じゃないよ?)を向いている。
ぶっとい両足は約3mの長さ。そこからさらにでっかい腰部、胸部で更に4m、頭だけで1mか。
正面から顔が見えないからなんとも言えないけど、なんとなく小さい頃に見た特撮戦隊の合体ロボっぽい?
でも特撮っぽく多色で彩色されてない。黒光りする金属特有の光沢。きれいに磨きがかけられてる。職人技が冴えてる。
黒い巨こ。。。巨人だな。
今、僕がいるのはロボの左後方?になるのかな?
よくよく見るとロボの後方(僕の今いる場所から3m右、それから正面に向かって10m)に別の扉があるぞ。
考察1。
あいつはこっちに気づいてないっぽい。
このままここで生活をすると仮定する。
結論。
いつか気づかれて殴り込みかけられる。又は餓死。
ダメじゃん!?
考察2。
あいつはこっちに気づいてないっぽい。
漢なら正々堂々正面から当たると仮定する。
結論。
あのぶっとい腕で殴られてぷちゅっと潰れる。
ダメじゃん!
考察3。
あいつはこっちに気づいてないっぽい。
卑怯上等。後ろにまわってこっそり当たると仮定する。
結論。
あのぶっとい腕で殴られてべちゃっと潰れる。
ダメだ!戦っちゃダメなんだよ!!
考察4。
あいつはこっちに気づいてないっぽい。
サヨナラ。こっそり後ろをまわって別の出口へ向かうと仮定する。
結論。
蛇なダンボール使いならいける。
これだ!
計画1。
粘液を地面にうすーく伸ばして扉まで到達させる。
薄く伸ばした粘液の上をじわじわーっと僕が移動。
扉到達!やーったー!作戦。
こっそりこっそり、忍び粘液。
粘液をうすーく3mmくらいにして入口(壁壊されて瓦礫まみれ)から粘液だけ出してみる。
よし!気づいてない!!
粘液だけだと結構速く動かせると今気づいた(気づくの遅いとか言わない)。
そーっと移動させる。人が歩くより少し遅いくらいで。
全速力ならもっと速く動かせそうだけど、じわじわ~っと動かす。
気づかれないな。
更にそーっと壁沿いに粘液を伸ばす伸ばす伸ばす。
まだ気づかれない。
更に更に部屋の角まで粘液を伸ばす。
到達!
そこから扉まで壁沿いを進んで!
進んで!
扉まで5mくらい手前で進めなくなりました!!
がーん!
遠距離まで粘液を動かすのは約10mくらいまでで限界っぽいわ。
計画1失敗。
計画2。
伸びきった粘液の上を僕が移動。
伸びきった先端付近まで到達。
改めて扉まで粘液伸ばす。
その上を僕が移動。
到達!やったーぁ作戦。
僕の移動開始!
の前に。
ふと思いついて、その辺の瓦礫から石を粘液で動かしてみる。
動いた!手で持つイメージで動かすと出来るんだ~。
その石を僕の移動ルートで移動させてみる。
安全確認大事!
石はじわじわ~っと粘液上を移動していく。
ロボ気づかない。
ぷぷぷ。ロボ(笑)でいいや。
レーダーくらい付けてないで何がロボだ!
先端到達!
多分問題無いな。
ロボ(笑)微動だにしないもん。
僕自身はやっと時速3mくらいなのでそんなに速度を意識せずともじわじわしか進めない。
改めて移動開始。
部屋から出てみる。
気づかない。
あっはっはっはっは!
これは安全パターンだ!!
じわじわ~じわじわ~っと移動。
角まで残り1m!
しかしここで問題発生っぽい。
何かって?
なんかロボ(笑)の向いてる扉の方から何か話し声が聞こえるのよ。。。。。。
「おい。本当にここの部屋に隠し部屋があるんだな?」
「ああ、間違いねぇって!」
「ここの階層主の最後の攻撃で壁が崩れてね。そこに部屋があったのさ」
「そんで?階層主がどうやら固有種のリビングアーマー?しかも倒して?ついでに未発見の隠し部屋見つけて?安置されてたオーブっぽいの?を持ち帰ろうとしたら、またもや固有種のスライム?に襲われて逃げた?」
「「そうそう」」
「アホか!話盛りすぎだろって感じだな」
「本当なんだって!」
「証拠ねぇだろが!固有種のスライムやオーブっぽいのは持ち帰れなくて?倒したリビングアーマーは重かったから置き去り?マジアホだろ!」
「アホアホ言うなよ!だってしょうがねぇじゃん!!」
「未発見の隠し部屋見つけたから、そっち優先しちゃったんだもん」
「はぁ・・・・・・。まぁ良い。ここまで確認に来たオレもアホの一人だ。もし、スライムが居たら燃やしてやるよ」
「さっすがギルドの監察官殿!オーブ売れたらおごるわ」
「一応仕事でもあるからな。もしも固有種がいるなら、情報更新しなきゃならんし、注意喚起もしなきゃならん」
「ツンデレありがとうございます!監察官殿!!」
「ツンデレ言うな!」
なんか聞き覚えのある声と聞き覚えのない声がするなぁ。
そしてロボ(笑)の前の扉が開き。
ロボ(笑)の腕がほどかれる。
あれ?あのロボ(笑)腕の数が4本だ(気づくの遅いとか言わないで)。
現在ロシア・サンクトペテルブルグ出張中につき投稿不規則です。
20170510.サブタイトル変更