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「殺したい」

作者: 謎猫

このタイトルって・・・

大丈夫なのかなっ!?

とか・・・

この内容でも問題無いのかな!?

とか・・・

書いてみたものの、投稿する事に

戸惑っていたりです・・・


R-15指定とかにも該当する!?

とかとか・・・


内容が不適切と想われた場合

お知らせ頂ければ、修正または削除の

対応を考えております。


急に書き始めてしまったので

最初と最後で、違和感有るかもしれません

(><)


その人に、その人と何があったのかは

私には分かりません。


けれど・・・


いつも、その人は苛々していて

その人を殺したい殺したいと

それが口癖になって居ました。


でも、その姿を見続けている内に

どれ程、憎もうが恨もうが

殺したいと願えば願う程に

その願いは叶わないものになるのです。


「また言ってる」

「殺したい 殺したい」

「う~ん」

「殺す 殺す」

「う~ん」

「あいつを殺す」


普段、その人と会話をすることはありません。

今まで会話をしたことは2回だけで

いつも「殺したい」とばかり言ってますが

口だけで別に誰かに危害を与える相手ではないです。


そして、今日もいつもと変わらずに

殺したい殺したいとばかり言っています。


いつも通り、ココに来て「殺したい」と言い

いつも通り、ココを出て行くだけ・・・


けど、今日は何故か私から話しかけてしまいました。


「あの・・・」

「あっ? なんだよ?」

「そんなに、殺したいの?」

「当たり前だ!」

「死ぬ程、殺したいですか?」

「あぁ、殺したい!」


今回で3回目の会話・・・


最初の会話は、挨拶をして好きな事とかの変哲もない会話で

その時は、話した時間も短かったので特に会話の印象は

残ってません。

けど、2回目の会話では神だとか魂だとか人だとかの会話で

人間と人間以外の生物の違いについてだったのですが

その答えを伝えてみた所・・・


その人では理解が出来なかったようで・・・


私の導いた答えの方程式を宿題として突き付けたのですが

それ以降、出逢うことはあっても宿題の提出?は無いので

特に、こちらからも話しかけることはしていませんでした。


「無理ですよ」

「はぁ?」


いくら口で、殺したいと言っていても

度胸? 腕力? 行動力?

全てが有ったとしても殺すことは無理です。


「あなたには無理です」

「何でだよ!」

「いつも、殺したい殺したいって言ってますよね?」

「あぁ、殺したいからなっ!」

「殺したいと想う程、あなたの中にその人が生きるのです」

「はぁ? 何言ってるんだ?」

「殺したいと想う程、あなたの頭の中はその人の事ばかり」

「だから何だよ!」

「殺したいと想っている内は、殺すことが出来ないんです」

「殺せば消えるだろ!」

「本当にそう想います?」

「殺せば死ぬだろっ!」


この人は、まだ私の答えの方程式が解っていない。

前回の宿題も解けていない。

けど、解けない訳じゃない。


「その人を殺したとして、あなたは?」

「はぁ?」

「あなたは? 生きるの?死ぬの?」

「生きるに決まってるだろ!」

「でも、殺した相手に殺されちゃいますよ?」

「何がだよ!」

「殺人者は社会から殺される」

「それがどうしたよ!」

「社会を恨んで、この世を恨んで」

「何だよ!」

「結局、その人の事をまた恨むんです」

「うるせー!」

「殺したい相手を殺せずに、殺した相手に殺されて」

「何なんだよっ!!」

「結局、一生あなたにはその人を殺せない」

「うるせーんだよっ!」

「だから無理」

「どうしろって言うんだよ!」


やっと、私の声が聞こえるようになったのでしょうか??

まだ3回目の会話ではありますけど、今まで問われた事なんて

無かったのに


「簡単ですよ」

「なんだよ」

「あなたの中から、その人を消し去れば良いんです」

「どうやってだよ」

「簡単じゃ無いかもしれないけど方法はありますよ?」

「どんなだよ」

「あなたが、しあわせになれば良いんです」

「はぁ?」

「あなたの中から、恨み辛みの気持ちが消える程の」

「???」

「殺したいとか考える暇が無くなる程、しあわせになれば」

「そんなの・・・」

「無理じゃ無いと想いますよ?」

「なんで、そう言えるんだよ」


やっと・・・

立ち止まったままではあるけれど

その人は、ゆっくりと顔を上げて

前を見ようと

前に進もうと

眼を開いたから


「こう見えても、私」

「医者かよ」

「カウンセラーですよっ! お医者さんじゃない!」

「どっちも同じだろ」

「違いますよぉ・・・」

「同じだろ、病治すんだから」

「あっ・・・」

「だろ?」

「そうかもしれませんね♪」

「なんだよ、しっかりしろよ!」

「にゃはは、怒られた♪」

「まったく!」


ここは、徒歩で来るには駅から遠く

自転車で来るには、坂がきついし

車で来るにも、駐車場も無い

丘の頂上にある木々に囲まれた

立地の悪い建物。


これと言って、カフェでも診療所でもない

いろいろ理由があってお疲れモードの方が

自由に休憩出来る場所。


番号も診察券も記入用紙も何も無い。


だから、誰の名前も生い立ちも

私は何も知らない


何も知らないけど・・・

痛みは知っている・・・


私が知っていて、休憩所に来る方が

まだ知らないこと・・・


それは、痛みを解く方程式があると言う事。

でも、ココでは私も休憩しているだけなのだから

先生なんて呼ばないでくださいね?


最後までお読み頂いてありがとうございます


えっと・・・

誤字脱字の他にっ!!

大丈夫な内容だったでしょうか??


ご指摘がありましたら

お手数ですがご連絡願います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みました まあ、殺したいと思うことはありますよね はは…
[良い点] セリフが多いのですが、どれが誰のセリフなのかがはっきりしていたため、とても読みやすかったです。 地の文が少なくてもセリフから情景を想像できました。 [気になる点] 誤字脱字は特になかったで…
[一言] 「私」が殺されるのかと思い、読んでみましたが……。 良い意味で期待を裏切られましたw
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