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―――序章―――
もしかしたらあなたの夢を壊してしまうかもしれませんが…。
私は書きます。
僕の夢はスポーツ選手。
私の夢は女優。
俺の夢は医者。
うちの夢はデザイナー。
人によって色々な夢がある。
その夢の種類は数え切れないほど。
でも沢山の人が夢を持っている、という事実。
なかなかいいことじゃないか。
…でも、中には夢を持たない人もいる。
興味がない人だって珍しくもないんだ。
この話の主人公、「竹富 優也」も、そういう奴だった。
そして、竹富優也(以下:優也)は、その中でもたちが悪かった。
まあそれはおいおい話していくとしよう。
これから話す ―――というより書く――― のは、この優也のことだ。
なぜこうなったのか、そしてその後どうなるか。
聞きたく…じゃなくて、読みたくない人は読まなくて良い。
僕は単に好きで書いているだけだから。
書ければ楽しい。
でも、できれば読んで欲しい。
なぜなら、それが僕の「夢」だから…。