星よみのお仕事1
「お父さんはお母さんとわたしを助けるために魔物と戦って、お母さんもわたしをかばってエ〜ん、エ〜ん」
「そうかそうかそれは大変な思いをしたな」
一瞬で少女の困っている状況をでっち上げて
なんとか同情してもらう方向に
なんとしても衣食住を確保しないと
あと身の安全も
「それにしても何だあの乗り物はみたこともないぞ」
「はい、わたしもはじめてみたのですが、
山の上に置いてあったのを乗ってみたら
あれよあれよという間にここまで付いてしまいました、エ〜ん、エ〜ん」
「そうかそうか、それにしてもよくあんな物を
乗ろうと思ったな?
わしなら想像もできないぞ」
「なんとなくです、なんとなくクリスタルと言いますし」
「はっ?そんなこというか?」
「たぶんです、エ〜ん、エ〜ん」
(まずいまずい、なんでこんな状況にオヤジギャグをぶち込むんだ、私は美少女だぞっ!)
「どうするかな〜、東の国?聞いたことないな
ホシリンといったか君はいくつになる?
何かスキルを持っているかい?
そんなに小さいのに本当に働く気かい?」
「わたしは11歳です、星よみのスキルを持っております(たぶん)、
お祭りの時に星よみのお仕事はしたことがありますので、大丈夫だと思います。」
「大丈夫じゃないだろう、星読み?聞いたことないが」
「占いのことです」
「ああ、占い師ね、お嬢ちゃん小さいのに
大したもんだな、それだったらこの町にもいるよ
ギルドに登録すればなんとかなるはずだ、
おじちゃんが連れて行ってあげよう」
「ありがとうございます
よろしくおねがいします。」
「いいってことよ、俺の名前はユンゲルだ、
みんなにはユンと呼ばれている
ユンおじちゃんといえば皆んなも色々
協力してくれるさ」
ということでお約束のギルド登録に向かうことに
なるのでした。