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閑話 四神足の系譜1

2500年以上前の人が、宇宙成立期とか、宇宙成立破壊期とかの言葉を使うのが本当に異常なくらい

すごいことだと思いますが


なかなか一般ピープルがこんな境地に達するなど

どんだけ修行しても無理なんじゃね?

と思うのですが


当時の釈尊の直弟子の女性達はクリアしてたんだからすごい話です。

これも中村元先生が岩波文庫「尼僧の告白」

の中で書かれております


「四度も五度も私は精舎から抜け出しました

心の平静を得ず、心を制することができなかったので


私はある尼僧に近づいて恭しく敬礼して尋ねました


その尼僧様は次の教えを説き示して下さいました

六つの感覚と六つの認識対象の領域と

さらに六つの認識作用を追加した十八の要素と


最高の目的に達するための四つの尊い真理と

五つのすぐれた働きと(五根法)

五つの力と(五力法)

7つの悟りを得る為の手立てと(七覚支法)

八つの実践法(八正道)とである


わたしはその尼さまの言葉を聞いて

その教示を実行し、

夜の初更に前世のことを想い起こしました

夜の中更にすぐれた眼(天眼)を浄めました

夜の後更に無明の暗黒の塊を破り砕きました


そうして私は喜びと安楽感で身を満たして

住まっておりました。

第七日目にわたしは無明の暗黒の塊を

破り砕いて両足を伸ばしました。

(両足を組んで座禅した足を伸ばしてくつろぐ)


ヴィジャヤー尼


四神足法ではないですが、他の三十七道品の

五根法、五力法、七覚支法、八正法を実行して

いたことが書かれています。


これに四念処法、四正断法を加えて全部足すと

三十七個になるので三十七道品と呼ばれて

おります。


四神足法を体得した尼僧の告白もあります。

夫婦間が訳ありで、母と娘の夫が同一だったことに

嫌気、厭わしさを感じ出家します。

それで修行を成就させたこの尼僧に悪魔が

ちょっかいをかけて来ました。


「・・・頂きに花が咲き満ちている樹に近づいて

、あなたは独りで樹の根もとに立っておられる

そうしてあなたは伴侶が誰もいない

若い女よ、そなたは悪者どもを恐れないのか?」


「たとえこのような悪者が百千人(十万人)も

集まって来ようとも

わたしは毛筋一本も動かしますまい

震えもしません

悪魔よ、そなたは一人で私に何をしようと

するのですか?


このわたくしは姿を隠すこともできます

あるいはそなたの腹の中に入ることもできます

また、眉と眉の間に立つこともできます

そなたは私が立っているのを見ることができない

でしょう


けだし、私は心を克服しました

超自然力をよく修めました

わたしは六つの神通を現に体得しました

ブッタの教えの実行を成し遂げました


諸々の欲望は串と刀に譬えられる

それらは個人存在の五つの構成要素の集まりの

断頭台である

そなたが欲楽と呼んでいるものは

今や私にとって楽しませないものである


快楽の喜びは至る所で壊滅され

無明の暗黒の塊は破り砕かれた


悪魔よ、このように知れ

そなたは打ち負かされたのだ

滅ぼすものよ


ウッパラヴァンナー尼」


尼僧の告白は本当に面白いです。

男性側の「仏弟子の告白」も岩波文庫で

でておりますが、尼僧の方が面白いです。


結構、元遊女、しかも高級コールガールが

何人かでてくるんですよね

あまりにも美しすぎるので、

収入がカーシー(ベナレス)国全体の収入

ほどあったり


マガダ国の王様が顧客だった遊女だったり


また、25年も修行して、心を制することが

できず、愛欲に悩まされて、こんなことが

続くのならと木に縄をかけて首を吊ろうとした

瞬間に悟りを得て、三つの明知を体得したり


夫が大嫌いだった尼僧の告白や、

前世で男性の時に不倫をして、現世は女性と

して生まれ、容姿がよく財産のある家の娘にも

かかわらず、理由もなく男性に三度も離縁された

尼僧などなど


瀬戸内寂聴さんも尼僧の告白の関連本を確か

出していたと思いますが


尼僧の告白にしろ仏弟子の告白にしろ

当時の釈尊の直弟子達はみな

七科三十七道品を実践して、三つの明知、

六つの神通力を体得して免許皆伝といいますか

修行を成就した訳で、

今のお寺や仏教とは似ても似つかないです


なんでこうなったかといいますと

尼僧の告白などはスリランカなどでは

広く読まれているそうで

中国、日本には伝承されなかったそうです。


また、三十七道品を記したスートラ(お経)も

伝承されなかったといいますか

低い低劣なお経とされ、小乗経典というレッテルを

貼られて誰も省みることがなかったそうです。


それがひっくり返ったのが明治時代、

ヨーロッパで仏教の研究が盛んに行われて

これらは翻訳された漢文は読まず、

原典をサンスクリット語や当時使われていた

マガダ語をそのまま読んで研究していました。


その研究成果の素晴らしさから

それを学ぶべく日本の学僧がヨーロッパに

留学するのですが

彼らが阿含経典アーガマを研究しているのをみてビックリします


(何をいまさら小乗経典なんぞ研究しているのか?!)


それでおそるおそる教授に質問します


「教授、なんで小乗経典と呼ばられている阿含経典

を研究しているのですか?

日本では日蓮聖人の法華経や阿弥陀経など大乗経典が盛んに

信仰され研究されています。

阿含経典など誰も研究しておりませんよ?」


すると教授が答えます


「ミスター日蓮?I don’t know

法華経?それは偽の文献だよ、

仏陀の真実の教えはアーガマ(阿含経)に

しかないよ」


日本に仏教が伝来して千数百年、

偽の文献を信仰して来たなどと

夢にも思っていなかった仏教者達

(道元と空海は除く)


まじめな浄土真宗の僧侶二人が

大乗非仏説を唱えると

僧籍を剥奪され生活に困るように

なってしまったそうです。


以降、学問としては阿含経典を研究するも

信仰の世界は旧態依然、真実にフタをして

隠してしまったのでした。

さすがに偽のお経だったので

これからは本当のお経で行こうと思いますなんて

言えるもんではなかったのかと


そりゃ、成仏法が謎のベールに包まれる訳です。

ただ、ちゃんとした大学では大乗非仏説を

学びますんで、またまた真面目な浄土真宗の

由緒あるお寺の跡取りの僧侶が授業を受けて

ショックを受け、今までの信仰が崩れ落ちて

阿含経典を取るくむ様が浄土真宗の立派な

本の中で書かれております。


永田文昌堂 「真実の宗教」


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