侯爵家にて1
冒険者ギルド前に豪華な馬車がとまり、
執事らしき人が降りてきました。
受付のアンさんに
「指名の依頼を出したいのですが、
これがマリッサ侯爵家からの依頼書になります」
「承りました、少々お待ち下さい」
依頼書を確認すると、なんと星読みの依頼、
指名されたのはホシ・リンことホシリンでした。
なんで真ん中に・があるかは不明です。
日時が指定されてないので
「お急ぎですか?」
「できるだけ早くと、奥様から言われておりまして
ホシ・リンさんの予定を確認しに来た次第です」
「ホシリン、ちょっといい?
あなたに指名依頼が来ているわよ」
「えっ?わたしに」
お昼で喫緊の事務作業もなく、
急遽、このまま侯爵家に向かうことになった
ホシリンでした。
まあ、冒険者じゃないんですけど・・
やっぱり冒険者なのかな、星読み専門の
・・
「こちらは、侯爵夫人のエレナ・マリッサ様で
ございます
奥様、星読みのホシ・リンさまをお連れしました。
」
「まあまあ、あなたがホシ・リンさんですか
よろしくね」
「ホシ・リンではなく、ホシリンです。
一般ピープルなので、礼儀作法に至らない所が
ございましたら、ご容赦のほどよろしくお願い
致します」
「まあまあ、ご丁寧に、ちゃんと礼儀は正しくてよ、さあさあ、こちらに来て下さるかしら」
応接間に通され、さっそく用件が切り出されます
「うちの娘、長女の方の様子が急変してしまって
その原因を星読みでみてもらいたいのよ」
「これは侯爵家として外聞が宜しくなく、
決して口外せぬように、厳重に警告する
次第です」と執事さん
「は、はい、それで具体的にどういうに
様子が変わられたのですか?」
「おとなしめな娘ですが、明るく朗らかで
優しい性格だったのが、一年前ほど前から
一変してしまって、陰のある陰鬱な雰囲気、
それにほとんど会話もしなくなってしまったの」
「・・・」
「言動も悲観的だったり、あと何をいっても否定
したり、それで・・」
「それで?」
「わたしに暴力を振るうのよ、最近、
本当に信じられないわ
大怪我をするようなことはないんだけど
それがショックで」
「・・ あとなんか、変わったこと、
特別な行動をしたり
しませんか?自損行為的な」
「そうそう、あるのよ!
真夏の暑い日に、『寒い!寒い!』といって
毛布をかぶって暑い布団の中に入って
ブルブルふるえているのよ
もう何が何だか」
「あっ・・(おんなじだ)」




