鬼神占1
良くも悪くもホシリンの名前があちこちに
広がっていったのですが、
相談したいのに、なかなか人には言えなかった
人達の耳にも噂は伝わって
常識ではなかなか判断しずらいお客様も
来るようになってきました。
その人はギルド所属の冒険者で
暁の西の旅団というパーティに所属している
斥候担当のギイルという人でした。
ホシリンがギルドに戻って来た時でした。
「おいっ!ホシリンこっち来ない?
エール奢るよ」
「ホシリンちゃん!こっちこっち」
(あっ、暁なんとか旅団の人だ)
「な、なんですか?」
「ギイルが聞きたいことがあるんだって
お願い、ちょっと時間もらえない?」
「わかりました」
もう疲れてあとは風呂入ってバタンきゅの
予定だったんですが
みんなが飲んでいる席につきました。
「ギイル、それで何が聞きたいのよっ!」
「えっ!おまえらも聞くつもりかよ!」
「いいじゃない、同じパーティなんだから
それでなんなのよ」
魔法使い担当のレミさんがせっつきした。
「いやーそれがさ、俺の友達がな、親が店をやってるんだけどよ、夜に店を閉めるだろう?まだ鍵は
かけてないわけ、息子が帰ってくるからね
それで息子である友達が帰ってきて
店の板戸を開けようとすると開かないんだよ
そいつも飲んで帰って来てるから
酔っ払ったかなと思ってたんだけどさ
なんども続くんだとよ
鍵はかかってないんだよ、なのに板戸は開かなくて
毎回父親に開けてもらっているんだ
どういうわけか分かるか?ホシリン」
「えっ、なんか、こわすぎるんですが」
「そういわずに、観てくれよ」
「うーん・・、こういうのは普通の占いでは
ちょっと・・」
確か異世界鬼神占がスキルにあったけど
また変なん出てきたら困るしな
どうしようかな〜
「頼むよホシリン、そいつ困っていてさ
なんとか助けてやってくれよ」
「えっ・・う〜ん・・
またスキル使いますけど、恨みっこなしで
お願いしますよ、ほんとに」
「おうよ、ありがとなホシリン」
「異世界鬼神占 ポチッ」
今度は外にではなく、ホシリンの頭の中に
スクリーンがあらわれ、文字が浮かんで来ました。
『この人、困難支障多く衰運なり、
死霊、客仏の障りによる障害なり』
「えっ・・・」
「ホシリン、どうだった、なんか分かったか?」
「客仏、つまり他所からの預かりホトケ
の障りで板戸が開かないっていってます」
「「「えっーーー!」」」
「別に友達の親族の先祖でもなくて、
縁者でもない、他所のひと(御霊)が障って
来てるんですよ」
「なんだと!なんて迷惑なんだよ、どうにか
なんないのか?」
「地鎮屋敷の浄霊できるお坊さんにお願いする
しかないのでは?」
「そんな坊さんいるか?僧侶にターンアンデッド
してもらえばいいのか?」
「それはアニメの話しで、次元が違うので
第一見えないですって」
3次元の人間が4次元?の御霊を見ることは
できない面白いSF話しがあって
たとえば、2次元の平面の世界に住む生物が
いたとして、2次元の道に障害物があって
前に進まず困っていたとして
そこに3次元の生物が現れて、梯子を登って
障害物を乗り越えます。
2次元の生物はびっくり仰天で、一旦視界から
消えたと思ったら、もう障害物を乗り越えて
あちら側にいるんですからね
同じ理屈で、4次元の生物は玉子を割らずに黄身
を取り出せ、本も伏せたまま読めます
というお話です
(実話かも(・_・;
私の聞いた話しでは板戸ではなくて
シャッターでした。 )




