ギルドな日々5
「ミーナさんはC級冒険者?」
「さっきからそういってるにゃ!」
「つわもののの、冒険者の中の冒険者?」
「当たり前にゃ!」
「よ〜し、分かりました。
なにいってもおこんないでねっ?
恨みっこなしですよ!」
「うっふっふっふ〜、ミーニャは心が広いん
にゃぞ!
おこらないにゃっ!」
(まともにやってられないから、
からかっちゃえ)
「う〜ん、う〜ん、おお、なるほど!
ミーナさんの実家はどのあたりに有りますか?」
「となりのケベック州にゃ〜、サーニャと
二人ではじまりの町まで出てきてるにゃっ!」
「う〜ん、そうそう、ケベック州のミーナさんの
実家。
う〜ん、その家に柿の木があるじゃろう
そう!その木がわるさをしてある、
その木を切れば災いは収まるじゃろう」
「にゃにゃっ!
にゃんですと!そんな!」
「心あたりはありますか?」
「カキノキってなんなんにゃっ?」
「柿の木ですよ、ツリーの木、ほら
橙色の硬めのおいしい実がなる木です。」
「・・・」
グルルル〜グルルル〜ニャオ〜〜ン
(えっ、目つきが変わった、こわい)
「ホシリン、それは本当のことなんだろうにゃ
ウソだったらタダですまないにゃぞ」
5月くらいか、猫の縄張り争いで、
夜中にすごい威嚇のネコ声を聞いたことが
ありますが
ミーナさんは相当おかんむりな様子です。
「ごめんなさい!ごめんなさい!
ミーナさんちょっと揶揄っただけです
ゆるして下さい、冒険者の中の冒険者さん!」
「ミーナはC級冒険者にゃっ!
ミーナをだますことなんにゃ、できないにゃぞ!
」
「ごめんなさい、ごめんなさい
昔ね(江戸末期か明治で)、そういうことを
いう易者がいたんですって
それでね、柿の木がないおうちもあるじゃないですか、そしたらね
『そうか、まあなに、あればのことよっ」て
いい訳したらしくって、おかしかったから
ちょっとマネしただけなの」
「うるさいにゃっ!
ミーナの家は貧乏にゃんだから、木を植える
スペースなんてある訳ないにゃっ!」
怒ってしまったミーナさんはなかなか
ゆるしてくれませんでした。
恨みっこなしっていったのに・・