時をかける少年
クリスマスキャンペーン!
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※記載上の注意
① " はその人が思っていることを示します。
② ' はその人のセリフ中に小声で何かを言う時に使われます。(言葉で表すなら、「✧✧と、呟いた」となるのかな)
その他は、普通の記載の方法と同じです。質問等ありましたら、遠慮なくどうぞ。出来る限りお答えします。
今回もbyを削除しています。ご意見くださると凄く嬉しいです。
※今作は非常に長くなっている(僕の作品の中で)ため読む際はご注意を
※また、最初の数行はかなりの残酷な描写となっています。最悪読まなくても行けますので苦手な方は『...』が大量にあるところ(3回ありますが最初の方です。)の次から読んでください。
"もういいよな。こんな人生なんか終わらしてリセットをするんだ!"
と、意志を持って考える少年がいた。そう考えながら垂直な壁に山羊もびっくりな程の点の階段(正確に言うと、一辺1cm程の階段が垂直な壁を螺旋状に並んでいる。しかもその垂直な壁は底面5mくらいで高さが50mもある。)を登っている。
10分後
登りきると上には地面があり、少し先には鳥居があった。しかしその鳥居も嫌なところにあり、その鳥居をくぐると地面へと急降下できる位置にあった。嫌がらせの域を超えている。少しこの主人公も不思議に思ったようで首を傾げていたが逆に利用するとこととした。この塔はいい感じの高台にあり前々からこの主人公がここで『終わろう』と思っていたところで塔に登ったあと綺麗に景色が見えると思ったからだ。登ると案の定しっかりと見えた。そしてその鳥居をくぐった先は体感100mはあった。実際はそんなにあったかは定かでは無いがその時の主人公はそのように見えたようだ。
「じゃあな人生、よくもこんなゴミカスな人生を作った神は一生恨むよ。その代わり来世は良き人生にしろよ。」
そして意を決し、落下した。
グチュ
落下し地に着いた時、変な音と共に何かが砕け散った。そして赤い液体を流しながらまぶたを閉じた。
....
....
....
....
気がつくと白色の地面を目に入れた。いや、『地面を見ている』のはおかしな話だ。本来輪廻転生して人になったなら天井があるはずだ。それ以前に『地面』と認識できるのもおかしな話だ。本来輪廻転生したら記憶なんざ無いはずだ。しかし、記憶が確かにある。『死んでない』としたら地面は「アスファルト」のはずだから、『白色』なわけが無い。だとしたらこの『白色の地面』はなんだ?
転生しかないのか?と考えるのが妥当だろう。だとしたら転生後の世界?そんなことを考えながらまえを見ると空気が白く濁っていた。
"?"
不思議に思い周りを見渡すと何も無い。その何も無いというのは地平線すらない。つまり地面がどこかで途切れているということだ。試しに少し歩くと10秒やそこらで限界に来た。
"みじか..."
そう思い周りを見ると本当に何も無かった。つまりここは空島だということだ。そう認識した主人公。
"どうしよ?"
そう思いながら周りをよく見ると、「梯子」らしきものがあった。そこへと行くと割と高かった。しかし行くあてもない主人公は何も考えずその梯子を登った。
数分後
登りきった。すると少し先の方に民家があった。材質はこの床と同じようだった。「ここはどこ?」かと聞くためにその民家に行きノックをし、
「すいませーん、誰かいますか?」
と聞くと。
「はあ〜い。」
誰かいたようだ。そして数秒後扉が開き、中の人(?)と対面をした。何故「?」が着いたかと言うと、その中の人はなんと下半身がなかった。(正確には下半身全体がない訳ではなく、太ももの主人公からみて左から右に上がっているように見え、左の最下は膝1個分、右の最上は太ももの半分より上くらいから左にかけて点と点を結ぶように足があり、それより下は白いモヤがあり、丁度左右の高さの差違くらい外の空気と同じ色の空気のモヤがある。それより下は何も無い人型の存在だから。)まるで宙に浮いているようになっていた。
「ん?なんでここに『死者』が?」
「え、今『死者』って言った?」
「うん。」
突然の『死者』認定。少し納得したような顔を主人公はしていた。
「というか、なぜ『ここに『死者』が』って聞いたのですか?」
そう、ここは雰囲気的に『天国』だと認識ができる。理由は明確で、床が『雲』で、『空島』だからだ。なので『死者』と言われても違和感がないわけだ。しかししかし、何故ここにいる、と聞かれたらどうしようもない。
「いやだって、の前に珍しいからとりあえず家の中に入り。」
と誘われた。行くあてもないからお邪魔することとした主人公。
その中は少し濁った白で統一された中世ヨーロッパと言ったところの雰囲気だった。家具も全体的にこちらも少し濁った白で統一されていた。そして全体的に淡かった。表現するなら深い眠りから起きたあとのぼやけに似ていた。
「ささ、ここにどうぞ。」
勧められるがままにちゃぶ台の前の座布団に案内された。するとこの家の家主はお茶菓子を持ってちゃぶ台に置いた。そして対面の座布団に座った。
「そういえば聞いてなかったけど君なんて言うの?」
と、聞いた。答えない意味もなく、嘘をつく必要も無いから、
「『時田ときを』です。」
「日本人なんだね。『を』?そっちの『を』を使うのって珍しいね。」
と、言う家主。確かにそうだ。『お』はあったとしても『を』はあまり使われない。
「そうですかね。」
「そうだと思うよ」
と、話す2人
「さ、話を戻して、なんでここにいるの?」
と、聞く家主。
"と聞かれても.."というのが感想だろう。なので、
「分からないです。気づいたらあの場所にいました。」
と返すときを
「ふーーん。珍しいことも起こるもんだな〜。」
と詠嘆する家主。
「そうかそうか。えっと、今年は何年だ?」
と言うとカレンダーを見る家主
「あー2016年か。」
と、確認すると。
「3日後うちに友達くるねんけど、そいつの弟子が着いてくるんだけどいつも暇そうでな。そこでそいつの相手をしてやってくれ。」
と、無茶を言う家主さん。
「いやいや、元々僕普通の高校生ですよ?さすがに...」
「いやさすがになんの対策もなくバトルをしろって言われても無茶なことは知ってる」
と、わかってくれたと思ったが、「バトル」と言った気がする。気のせいか?
「軽い手合せ位はできるように今からお前を指導してやる。嬉しく思え、この『時の神』がお前に『時』を教えてやろう!」
「うんちょっと待って、『手合せ』って言った?しかも『時の神』?んん???ここはファンタジーかなにか?」
と、戸惑うときを君だが、
「ということで準備出来たら外に来てな。俺準備しとくから」
「えっ、あっ....」
と、「?」のままに置いていかれるときを君。
"仕方がないか..."
この状況下で「仕方がない」でまとめるときを君。全くもって仕方がなくないと思うが...
5分後
準備をし外に出るときを君。すると目の前には何も無かった。「準備とは?」と訊きたくなるほどのものだったが、
「よし、とりあえず『時の力』をお前の中に注いでいくからしばし、、、」
と言うと目の前から時の神さんは消えた。
「えっ、ガァ゛ッ゛」
一瞬戸惑った後首に果てしない力で衝撃を与えられた。おかしい、ときをは「死んで」いるはずなのに...
....
....
....
....
気がつくと白色の地面を目に入れた。デジャブだ。しかし今回は前回と異なることがあった。そう、
「よし、注入完了」
と、言う声が聞こえたからだ。
「いったた...。何が起きたのだ?」
「え?首をチョップして気絶させた。」
と、ときをの質問に簡潔に答える時の神。
「俺、死んだはずなのに首チョップで気絶するんだ...」
と、戸惑うときを君。まあ当然だろう。
「とりあえず、『基礎能力』は入れたから、『人差し指と親指で指パッチン』してみて。」
と言われ言われたとうりにすると、白色の薄い壁がときを君を中心に円形状に押し広がっていった。
「な、なんだこれ..」
と、驚くときを君。無理もない突然目の前に壁が出来てそれがどんどん広がって行ったのだ。むしろ驚くなというのが無理な相談という話だ。
「よしよし、これが『時止め』だ。『時』の能力の第1歩は『時を止める』ところから始まる。それが上手くいったようだな。よかったよかった。適正じゃない時もあるから怖いわ。」
と、長めに話す時の神さん。
「適正じゃなかったらどうなるのですか?」
と、聞くときを君。しかし、次の言葉に絶句の極みをするのだが、今は知らない。
「ん?チョップされてから永遠に死んで、魂ごとぽっくり逝くで。」
要するにもう一度死んでそのままthe end、というわけらしい。うん、それは当然絶句するわ。
「えっ、あっそうなんだ...」
と、絶句の後にそう答えた。恐ろしや。
「さっ、そんなことはさておいて
'さておいたらダメでしょ...'
攻撃の体型を模索していくぞー。まずは...」
と言うと弓矢を持ってきた。
「それに力を注ぐ感じで使って見て。」
と言われたので見様見真似に試して見た。
「こうかな?」
と言いながら放たれた矢は放物線を描...かず真っ直ぐ3mと少しくらい飛んで行った後地面に向かって落ちていった。
「んー、そもそも弓矢のセンスがないか」
「そんなこと言わないでください( ˘•ω•˘ )」
と、辛辣なことを言われたときをはしょんぼりしてしまった。
「んーーーならこれとかどう?」
と言われて渡されたのは拳銃2丁。
「前と同じようにしつつとりあえず1発撃ってみて」
と言われたので今回は前回の経験を元にやってみると
「こんな感じ?」
と言いながら撃たれた小口径弾は一直線に飛んでいき去っていった。
「んー、あまり能力が反映されてないな〜」
言われた。そらそうだ。やったことも無いことを無理やりやらすので無理なものは無理なのだ。
「そっか、ならこれとかどう?」
と今話したことに対して相槌を打つかのように返してきた時の神。まさか聞こえたのか?それはさておき渡されたのは手袋だ。
「よし、それをつけて前と同じように空を切ってみろ」
と言われやってみた。
「こんな感じかな?」
と言いながら放たれた拳は確かに空を切ったが何も起きなかった。
「あれ?これでも無理?まじか〜。」
「すみません...(/. _.\)」
と、嘆くときを君。可哀想だ。
「ふんならこれでどうだ?」
剣を1本渡してきた。
「もう4度目だし分かるよな。」
と半分圧を賭けられるときを君。
「こっ、こんな感じ?」
と言いながら振り下ろされた剣は空を切ったが何も起きず。
「またか..」
と嘆くが時の神は
「いや、今回はちょっと良かった。少しその剣が時の力の雫を零している。」
と、意外と高評価。
「そうなったらこんなんどう?」
と言われ渡されたのは日本刀だ。
「よろしく」
ともはや何も声をかけてくれない時の神。
「これでどう?」
と空を切った刀。空を切りきった瞬間
ドゥン!
と濁った音が鳴った。
「これだ!」
と、喜ぶ時の神さん。嬉しそうだ。
「刀なんだ。へー」
と、少し驚くときを君。
「ちなみにあの『ドゥン!』っていう音はどういうことなのですか?」
と、気になったことを聞くときを君。
「ん?あれか?あれはな、『空間の時間』に干渉した証拠だ。」
「『空間の時間』?」
また知らない単語に疑問符がつくときを君。
「『空間の時間』というのはな、まず空気も含めて全ての『存在』には全てそれぞれ個々の『時間』を持っている。だからものが錆びたり、分子が決壊する。しかしこの『空間の時間に干渉する』というのはその個々に存在する『時間』に干渉しているということなんだ。」
「??」
うん、疑問符で埋められるのも無理もない。なかなかこの話しは難しい。
「まあ簡単に言うとその刀を通じて『時間』に触れているということだと思っておき。」
との事。と言われても分からないというのが感想だろう。
「さっ、こんな小難しい話は終わって技の習得に行くぞ!」
と、力強めに言った時の神さん。
「えっ、あ、はい!」
少し戸惑ったものの、直ぐに開き直るときを君だった。慣れてきたのかな。
「では1つ目にいこう!1つ目は『流派:時 一時 【一閃切り】』」
と言うと横を風もなく通り過ぎていき、いや気づいたら後ろにいた。
「こんなん。」
と言われた。
「お、お、すげー。」
「軽いねー」
と、掛け合いをするときを君。
「ふんならやり方を説明していくで。まずは....」
「はいはい、、、ふむふむ、、、」
と、説明をされたのだった。
「次は、、、」
と、説明をし習得をしたら次の技を教えて、一連の流れを終えたらまた次と繰り返していき、
『流派:時 2時 【乱舞・廻】』
『流派:時 3時 【落撃突】』
『流派:時 4時 【昇雲斬】』
『流派:時 5時 【背滅陣】』
『流派:時 6時 【右左乱滅】』
と計6つの技を習得させられた。これをたった3日で習得しきるという荒業はすごいものだ。中でも難しかったのは『5時』だそうだ。攻撃の方法は一瞬で後ろに向き攻撃をするというもので、この6つの中で唯一「時止め」を利用(言うてだけど...)する攻撃方法で、後ろに向き攻撃するだけなら簡単だった。しかし、現実はそう甘くなく、
「んー、0.1秒以内な( ^-' )」
「え、まじ?(´°‐°`)」
という感じになっていたそう。ざっと20時間くらいかな、それくらいかかったらしい。(ちなみにだが、休憩という考えはあるが「睡眠」という考え方はないので72時間(3日間)ぶっとうしでやっていたそう。)
逆にいちばん簡単だったのは『2時』だそうだ。今思うとなんでも簡単そうに見えるけど中でも群を抜いて簡単だったそう。内容は、下に刀を振り下ろす。以上!うん、超イージー。だいたい1時間くらいかかったそう。なんか刀の向きとか凄く指摘されたそう。それが無ければ10分やそこらで終わったそう。すごいものだ。
それからは教えてもらった6つの技を練習しながら時間を少したそう。まあ言うても3時間位しか残ってないから技を合わせて複合的に使えるようにしただけ出そうけど....
そして、本番の日がやってきた。時刻は朝4時と言ったところだろう。なぜ不確かなのかと言うとこの場所は時間が経っても変化を起こさず、一定してあの雰囲気のままだ。一応時計は掛けられているが正直いって需要がない。
「なんで時計をかけているのですか?」
と、ときを君が聞いたこともあった。その時、時の神さんはこういった。
「ん?あー、あれな。あれはな色々な世界を回っている時気がついたんだよな、『全ての世界は同じ時間で回っていて、どこに行っても同じ時間』だということをな。そう思ったときなんか世界またぐとき時間を知っていたら『いつのどこ』という2つも情報を得れるからいつでも時間は知っていた方が得だなと思ったからかけているんだ。」
と言っていた。小難しいので簡単に言うと『どこでも同じ時間を歩んでいる』ということだな。日本に住んでいて、北海道と沖縄だと細かく見たら違うかもしれないが、『日単位』で見ると日本である限り同じだよね。他の世界の同じ場所に行くとけっきょくは同じ時間だよね、という理論と同じだな。少し難しいな。まあ、『今後』また出てくると思うから覚えていてもいいかもしれないな。
さて話を戻して、
ピンボーン♬.*゜
という音がなり時の神がインターフォンの前に立ち、
「はーーい」
「遊びにきたぜ!」
「おっ、そうなら入ってきな」
という会話の後、身長が2mをゆうに超える大柄なおじさんが入ってきた。その後ろに人影があった。そう、彼が例の弟子さんだ。
「おっ、こいつがお前の新しい弟子とか言うやつか。俺は『転廻神』だよろしくな。おい自己紹介をしな。」
「こっ、こんにちは!転廻神様の元で修行をしています、『輪廻』です。よろしくお願いします!」
また新たな神だ。いや、神の友達だ。神出会っても遜色ないだろう。そして『輪廻』。第一印象は真面目な少年で、だいたい中学生位の大きさだろう。
「さっ、俺らはゲームでもするか」
というのは「時の神」さんだ。
「ああ、それはいいがせっかく弟子が1人ずついるんだ。戦わせてそれを見るとかどうだ?」
と言い出すのは「転廻神」さんだ。まさかの最初から闘うとは限らなかったそうだ。
「ん?あー、そうだな。せっかくだら見るとするか。」
と、言うと
「そんなわけでお二人さん外に出てセッティングしな。」
と言われ準備を促された。自由な奴らだ。
数分後
「2人とも準備はいいな?」
「はい!」
と時の神に聞かれ同時に返事をする2人。意外と息があっているようだ。
「では行くぜ。よーーーーーーーーーーーーい、」
長い。
「ドン!」
と、長いよーいからドン!と宣告され模擬戦は始まった。輪廻君は素手での勝負のようだ。それに対しときをは刀だから少しずるい様にかんじるがそれぞれの得意とするもので準備をしたから「ずるい」というのはおかしなことであろう。
「よっ!」
と、先制をしたのはときを君だ。距離を即座に詰め、左上から右下にかけて攻撃をしようとしたが、サクッと避けられた。
「ていや!」
それに対し輪廻君は直接腹パンチをかましてきた。
「ぐぶ..」
ともろに受けたようだ。そしてそのまま遠くに飛ばされた。思わずハシゴのところからおちそうになった。ん?「ハシゴのところからおちそうになった」?おかしい。『少し先の方』と最初表現したものの、言うて30mはある。いくらなんでも飛びすぎだ。相当な腕力
「危ないじゃないか!(ꐦ^^)」
とほんの一瞬で輪廻君の所まで詰めてきたでは無いか。しかももう「3時」の技の構えをしていてもうすぐで放たれそうだった。
「あっ、あいつ『時止め』使いやがった。だいぶずるいな。というか使い方上手」
というのは時の神さんだ。
「うおあ!」
とさすがに驚いたのか変な声を出していた。
「『流派:時 3時 【落撃突】』!」
といい技を放った。その刀は大きく弧を描くように上から下に向かって刀が振り下ろされた。勝負あったと思われたが、輪廻君の手が刀に触れた瞬間、ときをの体ごと時計回りに回転したではないか。
「あっ、あいつ『回転の力』を使った。珍しいな〜。あいつ素の力が強すぎるがあまり能力なんて滅多に使わないのにな。」
「そうなん!?」
「うん。色んなところの弟子と戦って貰ったけど本当に俺との模擬戦以外で能力を使うなんて1度もなかったからな。やっぱ『時止め』って強い上に便利よなぁ。」
まさかの輪廻君すごく強かった。
「いや、俺実践で『時止め』の使い方なんて全然教えてないのに...」
それに対し『時止め』のやり方しか教えてない時の神さんは少し驚き気味だった。
さて、回転させられたときを君は地面に着地して直ぐに距離を置いた。実はときを君は生きていた時、剣道をしていたらしく、刀が自分の相性の良いものだったのはそれが原因だろう。また、距離の置き方は剣道を始めとする全ての武術において基本中の基本なのでよく出来ていた。
「あっぶねー」
と一言言うときを君。
「さすがは時の神さんのお弟子さんですね。」
と、褒める輪廻君。
「いやいや、刀に指先が触れた瞬間体ごと回転するなんて凄いよ。」
と、褒めるときを君。両者を褒め称える素晴らしい模擬戦だ。
「よっし!もっと詰めて1本取ってやるぞ!」
「臨むところです!」
と2人意気を込めながら言い合ったのだった。
数分程戦い今も尚戦っている。そんな時、
「なあ、時の神さ、あいつ『剣技』なら『裏世界』に派遣してみたらどうだ?『裏世界』にある学長とも仲良いから特別入学とか多分できるぞ。」
と転廻神が言い出す。
「え?それもいいかもしれんが、まだ俺6つほど技教えてないんだけど..」
と時の神さんは「えー」と言わんばかりの口調で言った。
「それならそれらをさっさと教えて『裏世界』に投げこんでもいいと思うが。」
「それもそうか。まあ、ゆっくり教えながらそうするか。」
と諦めをつける時の神。その時、
ガタガタガタガタ
「おっと」
「なんなんだ?地震なのか?」
「ここって地震で揺れるんだ。」
と、『転廻神』、『輪廻』、『時の神』。あれ?ときをがいない。
「ん?ときをは?」
と聞くのは時の神さんだ。
「?あっほんとだ。ときを君いないな。」
と返事をする転廻神。
「おい、輪廻君。ときをは知らんか?」
と聞くのは時の神さん。
「え!?あの揺れの後僕見てないですよ。」
と驚き気味に返事する輪廻君。
「じゃあ、一体あいつはどこに行ったんだ?」
数分前
「『流派:時 一時 【一閃切り】』!」
と『時止め』を使いつつ言った。しかし、安定的に回転によって吹き飛ばされる始末だった。今回はよく飛んだものので、ハシゴのところの崖で手を掴んでいた時だった。
「あっぶねーー!」
と掴みながら喜んだのもつかの間、あの揺れが起きたのだった。
「うぉあ!!」
揺れると崖の岩は壊れてしまいそのまま落ちていった。しかも運が良いのか悪いのかそのまま地面に着くことなく落ちてしまっていた。
「えっ、あーーーーーー!」
と発狂のまま落ちていった。しかしこれはラッキーなことに空飛ぶ列車の上に乗ったのだった。
「ん?なにこれ?というかそんなアニメみたいな展開あるんだな。」
と関心をしていた。その時突然今までの疲れがどっと来て眠くなった。
"やっば、すごく眠い、、、"
と思った直後寝てしまった。
....
....
....
....
「次は〜、【裏世界入場口】〜、【裏世界入場口】です。この電車はこの駅が最終です。」
何時間だっただろうか、そんな声が聞こえた。
"【裏世界入場口】?なんだそれ?"
と思いながら駅に到着したので降りた。そこは以前居た天国のような場所とは打って変わってまるで地獄のように赤く暗かった。イメージするなら大正時代の渋谷の雰囲気と似ている。前には長いスロープがありそこを歩くことにした。
数十分後
なかなか長いスロープを下り切った先には扉があった。それを開けた先には街並みがあった。それこそ大正初期や明治の終わりの都会のような雰囲気だった。みんなが和装をしていてまさに「和」だった。
「キャァァーーーーーー!!!!」
と悲鳴が聞こえた。
「何が起きたんだ!?」
悲鳴が聞こえた所へ行くとモンスターらしき生物が人を襲っていた。
「誰か『剣士』を呼んでこい!」
「私呼びに行きます!」
「おうありがとう!しかし、ここから『集剣会』支部まではあまりにも遠すぎるな。その間どうにかしないと」
と、民か一人一人協力し合って助けていたが、こんな都会(見た目的に)にそういう所がないというのはどういう状況なのか謎であるが...
"えっと、、、あいつは「ゾンビ」かな?えー、助けるの?行けるかな?"
と生前ゲームで見たものと同じに見えたらしい。以外と同じようなものがゲームのキャラクターと同じのようだ。しかし助けるかは渋っているようだ。
"行ってみるか。"
と意を決して行った。
「離れて!僕が倒すから。」
と周りの民衆を退かせた。
「なんだお前?この辺りでは見ない顔だが、観光客か?観光客がどうにかできる話じゃないんだ。死んでしまうぞ」
"ここって観光できるんだ。"
と、少し驚いた後、
「大丈夫。僕だってできるさ。」
と言い切った。
「そ、そうか。無理をするなよ。後々『剣士』がやってくるからそれまで耐えるだけでいいからな!」
と言われて戦いに入った。
"ふっ、こんなものに負けるわけが無いよ!"
と心の中で軽く嘲笑いながら指パッチンをした。すると結界が広がって行った。しかし実際は一般人には普通見えない。稀に光の屈折か何かで見えることも無いことは無いがそれ以外まず無い。なので誰も何も分からず時を止められた。こうなったらもう勝ちも同然だ。
「悪いな。俺が『時止め』できるからに一瞬で知らんやつに負けて。」
と言いながら首チョンパした。そして時を動かし出した。
「え、た、倒しただと!?」
とたいそう驚いていた。
「お前何者だ?」
と聞かれたので、
「僕?気づいたらよく分からない場所に飛ばされた一般人みたいなものですよ。」
と軽くカッコつけた。それが余計な事だった。なぜなら、
「そうなのか!?ならお前『集剣会』に入らないか?住居とか食事は俺が用意するからさ。」
とお誘いを貰った。こんな好条件な上に行くあてがないので
「いいですよ。」
と快諾した。
後々になって気づいた事だが、あの時にお誘いをしたのは『不滅田一郎』とまさかの少し有名人だった。ちなみにだがその後ときをは集剣会の仕事とかを学ぶため学校に特待生で進学し、しっかりと一郎君に朝昼晩の3食全部用意されている。充実はそこそこしているそう。案外学校がきついものだと言っていた。
御愛読お疲れ様でした!書いていると思っていたより長くなってしまいました。珍しく長いので疲れたかもしれませんが普通はこんなに長くなることはあまりないのでごあんし下さい。