【詩】踏みつけて欲しいの?
久々に詩を書きました! お読みください^_^
飛ビ降リテモ、墜落ハデキナイノ
大気に振り回されて 大地に抱かれない君を
僕が優しく 踏みにじってあげる
君と世界を繋ぎ止めるのは
あるのに意味ないみたいな
脆くてちぎれやすい絆
今日は ありふれた日
ごくごく柔らかい風しか吹かなかったけど
君はつまさきを弾ませ その身を流れに預けて
ひとり はらりと 飛び降りた
黄色いリボンを翻し 身体をくるくる舞わせて
みんなの輪から ふっと離れた
「君がこれを選んだ?
それとも仲間はずれにされちゃったのかな?」
ゆっくりゆっくり地面に落ちた
儚い背中に問いかけるけど
答えは返ってこない
君は嘘を吐くのが好きじゃないから
ただ 初夏の陽射しで灼けたアスファルトの熱に
胸や太ももや右側の頬を押しつけて
むっつりと黙っている
動かないのか 動けないのか
訊いたところで 君は振り向きもしないだろうし
見下ろす後ろ姿は
踏みつけてくれと言わんばかりに
僕を誘うように見えたし
いいんだ 知らなくてもわかるよ
君のリボンを 身体を
こすりつけるように すり下ろすように 靴底を滑らせてあげる
END
ありがとうございました!