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4つの詩:駅とパンダ、アメリカと寿司

最近、現代川柳を詠んでます!(Twitterで)


それから

派生した詩を四つつくりました。

お楽しみください!

【駅の説明書】


路線図に存在しない駅に辿り着いたとき、

どのように振る舞えばいいか、お悩みではないでしょうか?


まずは駅の屋根に注目してください。

そこには、銀色のハンドルがあるはずです。


片手で駅が持てますから、そのまま家まで持ち帰りましょう。


決して無理に体重を掛けたり、振り回したりしないでください。動作不良の原因になります。

fin





【あの子誰の子?】


山に棲んでるはずなのに

身体の半分 海の上


笹が好きなはずなのに

「鮭が好きよ」と 水の中


山を知ってる

川を知ってる

海も知ってる

もちろん雪も


あの日 あの時

氷の上で うとうと ぐうぐう


けれど今は 檻の中

誰の子どもか 不思議な子


fin





【アメリカンドリーム】


アメリカンドリームを夢見て

海を渡る


ビバリーヒルズで

恋に明け暮れ

都会の色に染まりぬ


東洋好みのGIジョーたち

抱いて抱かれて 白旗をあげたのはどちら?


fin





【寿司のうえにも三年】


寿司のうえで繰り広げられる

熾烈を極めるバトル


赤身は引き裂かれ

シャリは吹き飛び

わさびは踏み荒らされた


とどめは

すべてを焼き払う

炙りのバーナー


寿司のうえは焼け野原になった


そんな寿司のうえに わたしは水をやり続けた

無惨に焦げたシャリのすきまに 祈りを込めるように

来る日も 来る日も


すると今日初めて シャリのすきまに 小さな芽が出た


fin

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