無記
よろしくお願いします!
怖さと同時に 穏やかさがある
穏やかさと同時に 怖さがある
結論は 一つとは限らない
むしろ一つであるならば 嘘の答えかもしれない
結論のなかに 別々のものがある
似た性質であったり
むしろ相反する性質だったり
意外な角度のものだったり
それらは馴染まず 暴れている
善も悪も 実は固定なんかされていないのかもしれない
総ては相対的に
あちらを立てれば こちらが立たず
シーソーのように あがったり さがったり
満ちたり 引いたり 揺らいでいる
それは光と影かもしれないし 猫ととかげかもしれないし
そのどれもかもしれないし どれでもないかもしれない
とにかく 異なるものたちが
時に激しく 時に緩やかに
せめぎ合っている
憎みあっているかもしれないし 分かち合っているかもしれないし
無の感情しかないかもしれない
とにかく 総ては本質的に一定でない
どれだけ決めても ブレても 傾いても
別々のものたちが いつも抱き合わせで
かたちづくられては ほどけ
また別のものと絡まり合い 新しいかたちをつくる
進んだり戻ったり もつれたりほぐれたり
千々に乱れて
正しい答えはないのなら
ただひとこと「無記!」と叫んで
目を閉じるのが いいかもしれない
fin
また書けたら、あげにきます!




