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2つの詩 : オートフィクションとカーネーション

【オートフィクション】



罪を背負って 海を渡り

皮をかぶって 別人になり

箱に入って 夜を待つ


知られたくない過去は

思い出したくない記憶


隠し 埋めて 踏みつけながら

オートフィクションの 命を生きる


fin





【カーネーション】




「お疲れさま」の目配せととともに

とうとう息を引き取った


ふわふわと生きていた

いつも二日酔いみたいに

おぼつかない足取りで


夢のなかにいたいのだった

この世界は まるで地獄のようで

瞼をあげるのが いつも怖いのだった


苦しくて苦しくて でも苦しいのを認めると

正気を保てなくなりそうで

へらへらしながら 「死んだほうがマシだね」と

酔ったフリしてた


「ようこそ天国へ ずっと待っていたよ」


大人の天使が 門を開けた


「さあ 君のために カーネーションの絨毯

身を沈めて おやすみ」


fin

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