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4つの詩 : 夏の残像

夏も終わりましたね〜

夏を惜しみつつ、、、

秋の気配がする今を詩にしてみました!

【夏よ、さらば】


スプーンひと匙ほどの

真夏の太陽のカケラを


僕に返してよ

バーチャルリアリティで

構わないから


手を振りながら去っていった

あの季節が恋しい


きっともう

すでに手遅れなんだな


fin




【80デニールの季節】


タイツの編み目が

じわりじわりと詰まって


エチュードを弾いてる間に

やってきた80デニールの季節


きつく締めつけられた

冷たいふくらはぎに


鉄製のヘアピンで開けた

小さな穴


毛糸のパンツはさすがに

まだ早い


とてもじゃないけど

今はまだ秋だから


fin




【華麗にスルー】


「点と線の違いを教えて」


きみに近づきたくて

わざとバカな質問したんだ


ナラティブな体験が

ふたりの距離を近づける


そのことは知っているけれど


素通りされたら

なすすべもない


fin




【消・え・た・い】


トイカメラのフィルムに閉じ込めた

原宿の喧騒


鉄の味しかしない皮膚を

二人で舐め合った

知らない部屋で


「消えてしまいたい」なんて

竹下通りでしゃがみ込んで


病んでる姿が

まるで映画のワンシーンみたいだった


たったこないだみたいに

思い浮かぶのに

今はもうすっかり秋で

僕たちはお互いを 

さっぱりとアンインストールしてしまったんだ


fin



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