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3つの詩 : 暑くて、熱い。
ちょとエロチック、そんでもって夏っぽい詩を3つです。
どうぞ〜〜!
【アンナと海へ】
蚤の市で見つけた
レトロなレースで編んだ
水着をアンナに着せた
「どこもかしこも 透けているから
なんにも隠せていないのよ」
と、アンナは笑った
ハスカップのサイダーを片手に
白いビーチへ行こう
細やかな気泡が 僕らの喉をくすぐる
背中と腰の紐を 固く結び
海に飛び込もう
レースの水着が
波に攫われないように
fin
◇
【ひらめき】
文鳥と文具を見比べて
嘴の構造の
共通点に気づく
エモーショナルな発見に
頭のうえで
素焼きのトロフィーが 素朴に光った
くるくる回って 熱を持った
fin
◇
【先端ストロベリー】
灼けた鉄みたいね
熱くて堅い あなたの器官に
紅い蝋燭の
雫を零す
ストロベリーのコーティング
痛みを甘く彩る コーディング
根元にきつく
麻のリボンを結わえて
fin
文学フリマ新刊準備もがんばるぞ!
詩は息抜きに、ほんまええですね〜
お読み下さり、ありがとうございます。




