表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/158

ノーチラス


 ゴーンゴーン。空を飛ぶ船ノーチラスから重い金属製の音が響く。

 ナチュラルを使うイルは思わず耳を塞ぐ。

 その時に空中から声が聞こえた。

「みなさん、ご無事ですか?」

 エンジェルナイトのフッラだった。

 六龍王の軍勢との戦いで情報操作を一手に引き受けた、その高いデータ通信で解析能力で五人を探していた。


 地上に降り立つエンジェルナイトのフッラ。


「みなさん! こちらへ!」

 フッラの後を追い、走りながらバアルが聞いた。

「フッラ、あれはなんだ?」

 フッラはバアルの問いには答えなかった。

「さあ早く、こちらから外へ脱出します」

「脱出? 戦わなくていいいのか?」


 バアルの言葉にフッラが答えた。

「あれは……私たちが墜とします。それがマスティマの願いなのです。我が女王スユンとの約束でもあります……みなさんはこの後の戦いに備えてください」


 みなは状況に納得できていないが、アイネが頷いた。

「夢の中でマスティマは言っていました。アークランドが破壊された後に、マスティマの居城であったグリモア城に向えと」


 グレンがアイネの話を聞き疑問を聞く。

「アークランドを破壊する者が現れた。それが光の神の戦船ノーチラス……なぜ、光の船がここを攻撃するんだ? 確か天の神子の子孫が神人で、それを守るのがこの国アークランドではなかったか?」


 みなの疑問には答えずに、フッラが全員を急がせた。

「急いでください。こっちです!」

 地下通路のハッチを開けたフッラが中に入る。七人がその後を追った。



「アークランド城壁の防御シールドをおろせ」


 女王スユンの言葉がブロードバンドにより、エンジェルナイト達へ伝達された。

 アークランドの城壁に光の壁が出現し、ノーチラスがそこに突っ込んだ。

 ノーチラスの船首とシールドが重なり、光の衝撃が散る。


 シールドを破ろうとする、アークランド軍による、神の船への攻撃が開始された。


 地上から伸びる光の筋が、数十、数百、数千と増えていく。

 この国の戦士である、多数のエンジェルナイトは高く舞い上がり、ノーチラスを眼下にしていた。


「エンジェルナイトに告げる。ノーチラスの迎撃を開始せよ」

 女王スユンの命令で、ノーチラスへ向かって一斉にダイブする、数千のエンジェルナイト達。

 ノーチラスを数千の光が貫き、強烈な輝きとなって、空を明るくした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ