将来の夢
ほんの少しの意識の違いなんですけど、ね。
保育園では、子ども達のお誕生日会などで、よく「大きくなったら何になりたい?」と聞かれることがあります。
僕はこれ、やめました。
代わりに「大きくなったら何がしたい?」と聞くようにしています。このふたつ、似ているようでずいぶん違うと思うのです。
職業を選ぶとき、大なり小なり「あんな風になりたい」という憧れの気持ちがあるでしょう。「だから〇〇になりたい!」と。
その気持ちを否定するわけではありませんが、僕はこれからの世の中を生きていく、新しい世界を作っていく子ども達には「何をしたいか」から、なりたい職業を考えてほしいと思うのです。
憧れの気持ちは成長の原動力として大切なものですが、対象は外にあるもの。対して「何がしたいか」は自分の内から湧き出る気持ちです。自分の内なる声に耳を傾け、それを大切に育んで、夢へと繋いでほしいのです。
それに、「何をしたいか」に合致するような職業がいまの社会にはないことだってあるかもしれません。今ある多くの職業も、過去には「これが自分のやりたいこと!」と踏み出した誰かが道をつけてきたからこそ社会に受け入れられるようになったはず。そこを勇気を持って開拓していける人間として育ってほしい。そんな力を身につけてほしいのです。世の中の可能性をひと足広げられるひとになる。そのための基礎となる土台、生きる力は保育園で培えるように僕たちが支えるから。
ちなみに、たまに子ども達から「じゃあ、ごまちゃんは大きくなったら何したいの?」と聞かれたりもします。そんな時は「ロケットで月に行って、月から地球を見ながらお酒飲むんだ〜」と答えています。ほら、大人だって「何になりたいか?」より「何がしたいか?」で考えるとまだまだ夢を描けますよ!
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