表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
保育士おへそのごま の保育エッセイ  作者: おへそのごま
23/27

保育園で楽しめる球技〜ルールはたった2つ〜

遊びを成立させるのに必要不可欠な最低限のルールを見極められるか。常に問い続けていきます。

 保育園で子ども達が遊びこめる、ボールを使った遊びというと何を思い浮かべますか?ドッヂボール?中当て?サッカー?

 確かによく遊ばれていますが、中当てはともかくとしてドッヂボールやサッカーはルールが煩雑で、僕から見るとすぐに遊びが止まって遊びこむところまで行かない印象です。


 そこで。


 今年度、意識的に子ども達と楽しんできた遊びがあります。「タッチラグビー 」と呼んでいます。(ラグビーの入門として行われているタッチラグビーとは別の、我が園でのみ使われている言い方です)


 準備は簡単。

 ボールをひとつ。古タイヤをふたつ、園庭のあっちとこっちに離して置きます。

 以上。


 ルールも簡単。

 ①タイヤの中にボールを入れたら1点

 ②ボールを持っている時に相手にタッチされたら、ボールを手離すこと。

 以上。


 これだけです。

 ライン引きも要らない。用具だって要らない。ルールだって10秒で説明できます。思い立った時に、すぐ始められます。


 後は。遊びをコントロールしやすいように、最初は大人1人対子どもチームでゲーム開始。

 最初は、よくある団子サッカーのように、自分がボールを持ちたいと子ども同士でボールの取り合いなんかも起きるんだけど、

「おいおーい、味方同士で何やってんだいー?」

なんて言いながら、ヒョイとボールを奪ってゴールに持ち込んだりなんかして見せると、子ども達はあっという間に修正して、仲間のボールに群がることはなくなります。

 そうなると、ボールを持っていない子は手持ち無沙汰になりますよね。そんな中、たまたま大人の進路妨害のような立ち位置にいる子がいたら

「もうー!邪魔!!そんなとこに居たらタッチしに行けない!このお邪魔虫!!」

なんて大げさに地団駄踏んで見せたりすると…もうボール持たない子がこぞってニヤニヤしながら「お邪魔虫〜♪」って僕のまわりに群がってきます。

 その間に子どもチームのボール持ちがゴールなんかしたら、これまた大げさに

「アァーーッ!?ほれ見ろ!アンタ達がお邪魔虫するから点取られちゃったじゃんか!!何ソレ?作戦!?作戦なの!?」

なんて悔しがりつつ、子どものやったことが有効だと認めます。しかもふざけてやったことが「作戦」なんていういかにも狙ってやりましたみたいな位置づけになるから、もう子ども達は嬉しくなっちゃって、しばらくはお邪魔虫作戦ばかりになりますよね。


 そうすると今度は大人も考えて、お邪魔虫してタッチに行かせないなら、こちとらゴールに張り付いて離れないぞ作戦で返すわけです。

 いくらお邪魔虫がいてもゴールには向かわなきゃいけない、でも、ごまちゃんはゴール前で仁王立ちして通れそうにない。さてどうするか?と、考え工夫し始める。最初のおふざけお邪魔虫が作戦って認められたことで、何か思いついたことを試してみようってなるんです。それを見越して子どもの思いつきを評価できるかどうか。保育者の腕の見せ所でもあります。


 ルールを減らすことで、子ども達が工夫する余地が広がる。これは遊びを提示するときに心がけていることです。


 そして子ども達が創意工夫するようになった中で生まれたのが、以前書いたTくんのエピソードなんです。よかったらそちらも読んでみてください。


お読みいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ