ドングリって食べられるの?
園庭には食べられる木の実や果物が色々と植わっています。
先週末の台風の後、園庭にたくさんのドングリが落ちていました。拾い集めた実を、さてどうしよう?自然の素材として遊びに使うのもいいけれど、ここはひとつ食べてみようじゃない?
調べてみたところ色々な種類のドングリの中でも、これはマテバシイという比較的アクも強くなくて食べやすい種類のドングリだとわかりました。とは言っても、スダジイ(一般的にシイの実と呼ばれて、美味しい小粒のドングリ)のように、ただ炒ってそのまま食べるというわけにはいきません。
まずは固い殻を割って中身を出すことから。実を言うと、この殻むきが一番大変でした。マテバシイは本当に殻が固く、ペンチで割りながら1コ1コ丁寧にむいていくのに、都合3日。それからアク抜きのためにひと晩水にさらし、下ゆでをしてからしばらく炒ってようやく食べられます。
作業中、子どもも大人もみんな「本当に食べられるの?」と半信半疑だったのですが、ゆでたり炒ったりしていると、ほんのりといい匂いがし始めて「ちょっとおいしそうかも」と思えてきます。
炒って塩を振ったできたてのドングリをカリッとかじってみると、甘さは控えめだけれど栗のような風味があってなかなかイケます。ちょっと後引く感じもあって「ねぇ、おかわりは…?」というリクエストも多数…うん、気持ちはわかるけどね。「欲しかったら自分でドングリ拾って殻むいてー!」と叫びたくなる程度には、大変だったんだよ?
この辺りの大変さも、実際に子ども達の見えるところで作業したり殻むきを手伝いたいと言う子には体験してもらったりしているので、大半の子は「あー…うん…」と納得。食べるってのは手間もヒマもかかることなんだ!
とはいえ、自然の恵みを味わってみることで季節を感じたり。大昔(縄文や弥生時代)のひと達はこんな風にしてドングリとかを食べていたんだよ、ヒトの歴史に思いを馳せたり。「食べられるの?食べてみる?」と好奇心のままに挑戦するという経験をしたり。実際に自分も食べてみることで、リスやクマなどの野生の生き物がドングリを好んで食べることに「おいしいもんねぇ」と納得したり…とまあ、ひとつの取り組みから本当に様々な要素を子ども達は感じとってくれたようで、そんな会話を子ども達としていると「またやってもいいかな…」と思ってしまうのは保育士の性なのでしょうね。
(注:今回食べたのはマテバシイという木のドングリです。他の種類のドングリの中にはアクが強くて食用に適さないものも多くあります。公園などで拾ったドングリなどは種類がわからないものは安易に食べないでくださいね)
お読みいただきありがとうございます。
知識として「食べられる」と知っているのと、実際に「食べてみる」のとでは大違いかもしれませんね。




