表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/48

第16話 リリの武器 2

長いので分けました。(後半)

本日2話投稿(2話目)

一日中最後の大陸で脳死魔物討伐した結果、ステータスが今のハクの倍近くになってしまった。ハクが嫌がるのでハクには最低限の力しか与えていないからこうなるのも仕方ないと思う。でも、アヤメはこれからもレベル上げを続ける訳では無いだろうし、すぐにまたハクの方が強くなるだろうな。


途中でリタが起きた反応があったのでリタの経験値稼ぎも同時に行っていた。だから途中からは効率が下がるはずだけど、そこは俺が頑張った。あらゆる所を飛び回りながら感知スキルで感知できた魔物を片っ端から転移させていった。リタもアヤメも、すでに拘束などなくても魔物たちを蹂躙できるくらい強くなっていたから出来たことだ。


最後の大陸の中央付近には遠くから見ても壁かと思うようなそれはそれは大きな木があって、正直とても興味はそそられたが今回は効率重視でスルーした。恐らくあれが世界樹の成木なんだろう。ダインから聞いた世界樹の特徴そのままだった。いつでも来れるしまた今度探検してみようと思った。


〜〜


「主様! 出来たわ!」


今はアヤメにリリの武器になってくれそうなものを作って貰っていた。

アヤメは少し時間をかけて生成したものを両手でかかげ、見せてくれる。


「……?」


リタはどういうこと? といったふうに首をかしげる。

それもそうだ。アヤメはただ両手をこちらに差し出しているようにしか見えないんだから。

俺はアヤメからものを受け取り、リタの目の前まで持っていく。


「リタ、よーく見て。数本の細い糸が確かにあるから」


そう、器用のステータスが高いリリに使わせたい武器は糸だった。俺ですらよく観察しないとそこにあると分からない程の細さの糸がそこには確かにあった。

リタがじーっと目を凝らして見つめる。


「あっ! ホントだ、すごく細いから気付かなかった! これは?」


どうやら見つけられたようだ。


「神級スキル〔蜘蛛の女王〕で作った(女王の糸)というものよ……いえ、すでに目も当てられないほどの力を身につけた私が作ったものだから普通の(女王の糸)ではないわね……(女帝の糸)と言ったところかしら…?」


すぐにアヤメが答える。

(女帝の糸)……それって強くなったのか分かり辛くないか?

(女王の糸〜改〜)とか(女王の糸強化版)とか(女王の糸(クイーンズスレッド))とかの方が強くなった感ない?


「これを武器に出来ないかと思って。糸使いみたいな感じでね。とりあえず強度の確認からしようか」


糸を1本だけ取って軽くぴんぴんと引っ張ってみるがまったく切れる様子がなかった。一応本気で引っ張ってみるとやはりプツリと切れてしまった。これはしょうがない。

次に数本を束ねて引っ張ってみる。かなりの力を込めても切れることはない。全然ちぎれないのでぎゅうぎゅうと指にくい込んできて結構痛い。最後に本気で引っ張ってみるとさすがに耐えきれなかったようでプツプツとすべて千切れた。


しかしこれは中々の強度だ。

さすがに細すぎて強度が武器にするには弱過ぎるかとも思ってしまっていたが、そんなことはまったくなかった。

神級スキルで生み出しただけあって強者との戦闘でも困らないくらいの強度だった。


「糸の強度は十分だ。後はリリが使いこなせるかだけだな」




リリを呼んで、(女帝の糸)を渡して使い方や発想などを伝える。リリが一通り理解したようなので実戦だ。

強めの相手でなければ分からないので、Lv400のヘルモンキー(変異種)を相手に用意した。もちろん狩る側、ボス級の魔物である。


「いきます!」


掛け声とともに腕をいろんな方向に振りだすリリ。絶望を前にして気が狂ってしまった少女のようにしか見えない。

対するヘルモンキー(変異種)は全く動く様子をみせない。先ほどからプルプルと震えたままだ。ヘルモンキーはよく分からないといったふうに困惑しているようにもみえる。


よくよく観察してみるとヘルモンキーの周囲には無数の糸が張り巡らされていて、ヘルモンキーの体を拘束しているのが分かった。


「ギッ! ギギィッ!!」


リリが開いていた手を少しずつ閉じていくと、ヘルモンキーはもがくことは許されず、ただ苦しそうに鳴き声をあげる。

リリが完全に手を閉じると同時にコトリとヘルモンキーの首が落ちた。


「す、すごい…! ソータ様! これ本当に私が使ってもいいんですか!」


いや、ボス級の魔物の首を容易く切断できた糸も凄いけど、初戦闘で使いこなしてみせるリリに驚きだよ……。


「あ、ああ。それはお前のために作っているからな。アヤメ、(女帝の糸)を大量に作ってリリに渡してあげて貰えるか?」


「え、ええ。もちろんよ。……でもまさか私が作ったものなのに初見で私より上手く扱っちゃうなんてね…」


ステータスから違うからしょうがないんだけどね…。

まあなんだ、どんまい。


「リリちゃん、よくそんなに細い糸扱えるね! かっこいい!」


「そ、そうかな? えへへー。私手先は器用だからね!」


リタ、俺も完璧に扱えるよ?

しかもこの戦い方思いついたのも俺だよ?

ねぇ、俺も褒めてよ! リタ!


今夜はリタに思いっきり甘えるとして……。


これでリリの武器については解決したかな。

まだ荒削りなところはあったけど慣れればどんどん隙がなくなっていくだろう。

糸使いなんて結構マニアックではあるけど自分の陣営に1人は欲しかったんだ。やっぱりロマンも強キャラ感もあっていいよね!




「リリ、アラクネたちと作っている服はどんな感じだ?」


「はい! メイド服の方は完成していませんが、普段着の方は何着か出来上がっているようです。ソータ様の要望通り、全員の普段着を充実させるためにみんな物凄いスピードで作っていてほれぼれしました!」


アラクネは総じて手先が器用なんだろうからな。


メイド服の完成にはもう少し時間がかかるみたいだった。

残念。主従プレイはまた今度だ。

まあ気長に待つことにしよう。

ドフラミンゴ(ワンピース)とかラバック(アカメが斬る!)とかかっこいいですよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ