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第15話 リリの武器 1

長いので分けました。(前半)

本日2話投稿(1話目)

翌日、大樹ホテルを訪れる。

中央付近の最上階まで吹き抜けになっているホールに出るとアヤメが気付いて出迎えてくれた。


「主様! 何か仕事かしら?」


「ああ、それもあるな。それとアヤメには個別に頼みたいことがあるんだ。とりあえずみんなを集めてもらえるか?」


「わかったわ」といってアヤメはほかのアラクネたちを呼ぶ。群れでの行動が染みついているのかすぐに全員集まってきた。ちらと上を見ると、ほとんどが上の方の階の部屋に住んでいるらしく、普通の蜘蛛と同じように糸にぶら下がっておりてくる。


うへぇ。気持ち悪い…。


鳥肌が立った。ハリー○ッターと秘密の部屋のワンシーンみたいだった。顔には出さずに目を逸らす。


「1、2、3、4……。よし、これで全員ね。主様、皆揃ったわ」


「ああ、ありがとう。じゃあ早速話を始めよう。まずはアヤメ以外のアラクネたちの従魔化についてだが…」


アラクネたちの中で従魔になっているのはアヤメだけだ。今の状態としては群れの長だったアヤメが従魔になったからついてきた、ということになるだろう。ただの魔物という事だからそのまま異空間においておくのははばかられる。ということで従魔にするという話をしていた。正式な従魔でもない自分がいつか捨てられるのではと不安そうにしているとアヤメに言われていたからな。


「俺の配下のテイマーの従魔になってもらおうと思う。名前はミーシャって言うんだが挨拶はすませたか?」


せっかくテイマーがいることだしミーシャに任せることにした。従魔なら加護以外にも力を与えるすべはあるので俺が全員の主となる必要は無いのだ。


「ええ。ミーシャなら昨日、両親と挨拶をしに来てくれたわ。あんなに若い子でも私たちよりよっぽど強いのよね……。味方になって嬉しいけど、なんか複雑だわ……」


昨日のうちに顔合わせはすんでいたらしい。

アヤメこそそんなことを言っているが、他のアラクネたちは素直に力を認めているのかミーシャが主となることに歓迎ムードのようだ。



「次、お前たちの初仕事についてだな! アヤメは少し借りていくが他のやつらはこれに取り組んで欲しい!」


アイテムボックスから数枚の紙が綴じられた冊子を人数分出し、一人一人に配っていく。


「なんですか? これ……めいどふく?」


アラクネのひとりが表紙を読む。


「ああ、文字は読めるみたいだな。メイド服というものを作って貰いたいんだ。後でリリって子が来ると思うからその子と一緒にな。その冊子にはメイド服がどんな物かとか付けたい付与効果とか色々書いてあるからそれを見て最高の物を作ってくれ! とりあえずは3着…いや、4着でいい。人手が余ると思うから普段着とかも適当に作ってくれるとありがたい」


メイド服はいい材料がなかったのとちゃんとしたものを作れる自信がなかったのでアイデアだけ出して丸投げにしようと思っていた。実際、自分でも作ってはみたが見た目重視になって動き辛く、実用性に欠けていたからな。ちなみに、自分で着て試して見た訳では無い。ゴーレム人形に着せて一通り動かして確認したのだ。


裁縫は得意だと言っていたリリや自分たちの上半身の服を自作していたアラクネたちならきっといいものを作ってくれるだろう。はじめは付与はリリしか出来ないだろうから負担をかけることになるが、昨日の夜、頼んだ時は快く引き受けてくれた。


「は、はい! 分かりました!」


自分たちの初仕事だからか少し緊張気味にアラクネたちが返事をする。興味深そうに冊子をペラペラと捲って頷いている者もいた。


「よし、アヤメ以外は解散してくれていいぞ」


冊子のアイデアをみて、早く作りたくてウズウズしているといった感じのアラクネがいたので解散を告げるとそのアラクネだけでなく、皆すぐに仕事に取り掛かる。


「気を遣わせたみたいでごめんなさいね…あの子、なにか思いつく度に戦闘をおざなりにしてまで服を作り始めちゃうくらいの裁縫好きなのよ…」


それは色々ダメだろ。


「まあ話は終わりだからいいけどね。それにメイド服にも期待出来るし」


「そう言って貰えるとありがたいわ。…それで、私は何をすればいいのかしら?」


アヤメだけ残したのはリリの武器を作って貰うためだ。そのためにはまずアヤメを強くしなければいけないだろう。今日一日でアヤメをハクレベルまで強くするつもりだ。

他のみんなはレベル上げも十分すんだので今日から本格的に自分の仕事をして貰っている。


ちなみにリタはまだ起きていない。

昨日は結構激しめだったからかな…。

何がとは言わないが……。



「今日はスキルを付与してからアヤメのレベルを上げる。説明はその時にするからついてきてくれ」


「よく分からないけど分かったわ!」


気合十分といった感じで張り切った声でアヤメが答える。


さっそく色々付与を開始していき、化け物じみた力を持った生物を新たに誕生させる。もともとがSSランクの魔物なだけにリズたちよりも簡単に育てることが出来るだろう。

なんだかポ○モンをやってるみたいになってきてるな。

わざマシンで技を覚えさせて、がくしゅうそうちを持たせてレベル上げ。実際に倒してるのは俺じゃなくて本人だから、がくしゅうそうちじゃなくてただのチートツールかな?

改造、流行ったもんね……。


「さ、さすが主様……! こんなことが出来るだなんて……! …もしかして神様か何かなのかしら……?」


畏れ多そうに聞いてくるアヤメ。


「まあ半神ではあるけど…」


神なんて面倒くさそうだしなるつもりないよ?

俺はリタと楽しく過ごしていければそれでいいんだ。


「やっぱり……! …とんでもない人の従魔になってしまいましたわ……!」


「敬語はなしで、な?」


「え、ええ、そうだったわね。ごめんなさい」


まあ別に謝ってもらうほどの事でもないけど……。


「とりあえずレベル上げしにいくからな?」


「準備は出来てるわ!」


やっぱり元気がいいアヤメを連れて、最後の大陸へと転移した。

アラゴグのシーンですね。

鳥肌モノです……。


ちなみに作者はダイヤモンドパール世代です。

あれは最高だった。

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