第3話 経験値稼ぎと駆け引き
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「リタ、次の敵を連れてきたよ!」
「……。」
「どうしたの? リタ。どんどん倒して経験値稼ごうよ。もしかしてどこか怪我しちゃった? 大丈夫?」
「怪我なんてするわけないよ! 魔物は全部ソータくんが動けないようにしてるのにどうやったら怪我できるの! こんなんでいいのかなって思っただけ!」
先ほどからリタはソータが動けないように拘束して連れてきた魔物を一方的に攻撃して倒していた。それなのに魔物のステータスが異常に高いのとソータの加護によってレベルがどんどん上がっていく。そんな状況にリタは疑問を持ったのだった。
「リタがちゃんと魔物を倒して強くなりたいのは知ってるけど今のステータスだったらここではすぐに死んじゃうよ。そんな危険にリタを晒しておくわけにはいかないから我儘だけどある程度強くなるまでは我慢してほしいな」
「うーん。分かった。でもある程度ってどれくらい?」
「ハクはまだしもイグニスは一撃で倒せるくらいかな」
イグニスとは1番目にペットにしていたファイヤードラゴンのことだ。昨日神狼にハクという名前をつけたのを感じ取ったのかあの後すぐに匂いをたどってやってきて名前をねだられた。俺はポチと名付けようとしたのだがイグニスは嫌がって、仕方なくリタが名付けたのがイグニスという名前だった。ポチ、いい名前なのに……。
「それってレベルでいうとどれくらい?」
「えーと…人間ならLv300は欲しいかな?」
イグニスのレベルは200弱といったところだ。ドラゴンと人間のステータスの違いを考えてもそれくらいが妥当だろう。
「300!? 伝説の勇者様とほとんど同じくらいじゃん! そんなに強くなれるの?!」
「リタならすぐになれるよ! 伝説の勇者とやらはこの島に来てハクみたいな狩る側の魔物にやられて逃げ帰ったみたいだけどリタならもっと強くもなれる! だから今は経験値稼ぎに集中して?」
「分かった! 頑張る! どんどん連れてきて!」
実際には、リタは加護によってレベルが上がりやすくなっているだけではなく、特殊スキルによってドラゴンよりも早くステータスが上がっていっている。まだまだそんなことには気付いていないようだから今のうちにぱっぱと強くなっていってもらおう!
それからしばらく、その付近では普段なら声もあげない強力な魔物たちの痛々しい悲鳴だけが轟き続けたのだった。
「リタ、そろそろ暗くなってきたし今日はもう終わりにしよう! まだレベルは200くらいか……。とりあえず明日からも今日と同じように経験値稼いでいって安心できるくらいまで上がったら実戦に入ってみようか」
「まさか1日でこんなにレベルが上がるなんて思わなかった……。最後の大陸ってそんなに強い魔物がたくさんいるんだ。ちゃんと戦ってないからわからなかったけど私が倒した魔物もすごく強かったんだよね。その割にはほとんど一撃で死んでいったけど……」
「ま、まあリタの武器はなんたって神級だからね! 底上げは出来てるってことだよ! まだ一人で戦っちゃダメだからね!」
本当はもうここらの魔物なら群れできても倒せるくらい強いんだけど…。ハククラスがきたらリタも負けはしないまでも傷は負ってしまうだろう。そんなことはさせられない。
「ソータくんが言うならそうなんだね。うん。もう少しソータくんのお世話になるね!」
異空間の屋敷に戻って夕食を作る。
「ソータくん、私も手伝うよ!」
エプロンをしたリタがキッチンに入ってきた。
「リタ、その下脱いでみない?」
「何言ってるの? ソータくんのえっち!」
「冗談だよ。じゃあせめて下着姿になってくれるかな?」
「なんでしょうがないから妥協してあげるよみたいな感じで言ってるの! ていうか脱がないし! 早く食事作ろうよ!」
「残念。じゃあそっちはまた今度にする」
「今度でも脱がないから!」
残念。でもいつかは絶対みてやるからな! 待ってろ裸エプロン! まあ別にそこまで深いこだわりとかは持ってないけど…。
リタと一緒に料理をする。リタには料理スキルも与えてあるから手際がとてもいい。本当に助かる。
「ソータくん、食べる前にハクにご飯あげてきてもいいかな? まだあげてなかったから」
「行ってらっしゃい! 夕食は冷めないようにしておくから急がなくていいよ」
チッ。またハクか。ハクはイグニスのように草だけ食べるとはいかなかったのでリタが餌をあげるようになった。リタはいつもハクばっかりかまう! 毛か! あのもふもふな毛がいいのか! 今度戦闘の時にでも誤射ってことにして全部燃やすか? 刈り取ってもいいな! リタには俺がやったってバレないようにしないとな!
敵の攻撃なら文句は言えないだろう! ハク、お前の悪行もここまでだ! ははははは!
「ソータくんなにか悪い事考えてるでしょ! だめだよ? もう!」
「全然考えてないよ! むしろ世界の平和のために貢献しようとしてたくらい!」
「ほんとかなぁ? 最近表情でなに考えてるのか大体わかるようになってきたんだから簡単には騙されないよ?」
リタにはポーカーフェイススキルを使っているのに何故か悟られることがある。やっぱり愛の力ってやつ?
「ほら、早く食べようよ!」
冷めることのない夕食を一緒にたべた。
「そろそろお風呂に入ってくるね」
夕食を済ませて二人でリビングのソファでまったりしていた頃、リタが言った。
「俺も一緒に入っていい?」
うっ といった顔をして上目でこちらを見るリタ。
「もしかして嫌だった……?」
「嫌じゃないけど…、昨日みたいになりそうで……。また朝起きれなくなったら困るから…」
実は今日もリタは寝坊していた。
「そうなんだ。でもその割には昨日ノリノリだったけどね? もっとしてって」
「ソータくん絶対に私が嫌がることはしないし、優しいし、うまいし……。してるときは脳が溶かされてるみたいに何も考えられなくなって、自分が自分じゃないみたいになってて……えーっと……?」
「夜のリタは甘えてきてかわいいよ? もちろん昼間もかわいいけど」
「そういう事じゃなくて! もう! とにかくソータくんのせいだから!」
「うーん。よくわかんないけど分かった。とりあえず一緒にお風呂入ろ?」
「全然分かってないし! もういいよ……。お風呂いこ?」
「うん! どこがいい? 夜ならやっぱり屋敷の温泉? それとも海の方の温泉行ってみる? ホテルのは暗くて景色楽しめないしパスかな」
「じゃあ海の方行ってみよう? 夕日は綺麗だったけど夜いくとどんな感じなのか気になってたの」
海辺の浴場にリタと手を繋いでいく。建物付近は明かりがついているが少し離れるとあたりを照らすものは月の光だけとなる。上を見上げれば満天の星空。星座なんて知らないからテキトーにいっぱい並べただけではあるがとてもきれいにみえる。海は月や星の光を反射して薄くあたりに光を散らす。夕方の夕陽が沈むころが一番いいと思っていたがこれもこれでいいな。たまにこっちにきてみることにしよう。
「リタ、身体洗ってあげる!」
「え。いいよ! 自分で洗う! いやまって! ソータくん!」
「リタは俺が意地悪しないって思ってるみたいだからちゃんと教えてあげるね!」
リタのもちもちな肌を楽しみながら全身をくまなく洗っていく。リタは先ほどから「あっ」とか「だめっ」とか言っているが気にしない。普通に洗っているだけだ! 手が勝手に胸のあたりと足の付け根のあたりに吸い込まれていってはいるが。最初は抵抗していたリタも次第に力が抜けていき、息が荒くなっていく。物欲しそうにうるうるとこちらをみているのでリタの唇を奪い、舌をねじ込む。リタもそれを受け入れてただ蹂躙されるだけではなく、しっかりと応えるように自らの舌を絡ませる。
「リタ、だめ?」
情熱的なキスを途中で止めて、自らも物足りなさを感じつつ聞く。リタは真っ赤に染め上げた顔をふいと背けながらそれに答える。
「しょうがないなぁ、ちょっとだけだよ?」
次の日もリタは寝坊した。
うらやまけしからんってやつですね。




