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第3話 ステータス確認と家づくり

修正しました。

ライトノベルなどでよくある、能力奪う系の主人公たちは序盤、まだ自分のステータスがあまり強くはない時期に〔鑑定〕スキルを手に入れる。

その後、雑魚や強敵、いろんな敵を倒しながら最強へと至っていく。

最初は弱かったステータスがものすごい成長速度で上がっていくのは得も言われぬ感動があるのだろう。


一転して俺の場合はどうだろうか。


強くなるのを感じてはいた。

しかし自分のステータスが数字として見れるようになったのは、すでにあほみたいなステータスを手に入れた後だった。スキルも追いきれない程大量に手に入った。


最強と言えるほどの力を得ても、

もしかして自分は損をしてしまったのではないだろうか。


そんな強欲なことを考えてしまう俺はやっぱり愚かなんだろう。





名前 ソータ  年齢 17歳



種族 人間(半神)  職業 商人



Lv469



ステータス



生命力 ∞/∞

魔力 ∞/∞

腕力 ∞

精神力 ∞

耐久力 ∞

魔法抵抗 ∞

器用 ∞

体力 ∞

素早さ ∞

魅力 460000

運 60000



特性 【強奪】



〔スキル〕



神級スキル


剣の極致

魔導の真髄

神眼

全耐性 極

並列思考 極



特殊スキル


完全翻訳 LvMAX

成長限界突破 LvMAX

成長速度限界突破 LvMAX



固有スキル


暗殺の心得

鍛冶の心得

錬金術の心得

詐欺師

変化の術

魅了 LvMAX



普通スキル


料理 LvMAX

解体 LvMAX

交渉 LvMAX

建築 LvMAX



加護 なし



犯罪歴 なし



これが今の俺のステータスである。


まず種族。

これは邪神から力を奪ったときに勝手に変わった。

種族によってステータスの増加量や恩恵のようなものが違うらしい。

人魚族はエラ呼吸でもないのに水の中で息ができる、サキュバスは精を食事の代わりにできる、などといったものだ。

神は飲まず食わずでも大丈夫だし、睡眠なしでも長い時間活動していられるらしい。半神もそれと似たような感じだ。


職業。

これは倒した魔族が持っていたものだ。人間調教師や、暗殺者などの中から無難なものを選んだつもりだ。一応それらもストックはしてある。


Lvについてはいいのではないだろうか。

強いてあげるとすれば、能力を奪ってから殺すとほとんど経験値が入らないことくらいか。

当たり前といえば当たり前だ。Lvは強さの等級の目安のようなものだ。いくらレベルが高くても能力値が低ければそいつは弱い。弱い奴と戦っても経験値なんてたまらないだろう。


次にステータス。

ほとんどカンストしてしまっている。ダインのステータスを見たときは数字がたくさん並んでいて素直にすごいなと感心していたが、ステータスにはカンストがあるようだ。

レベルを上げてもほとんど変化しない魅力と運は普通に数字で表記されている。

でも運というのは最高値で100のはずだ。桁がおかしなことになっている。この場合何が起こるんだ?


【特性】。

これはステータス関係以外に記憶を盗み見ることができるようになった。

あと効果範囲距離は詳しくはわからないがそうとう遠くまでいけそうである。


〔スキル〕。

今回の戦いで本当に多種多様なスキルをゲットできた。

神級スキル、固有スキル、特殊スキル、普通スキルの4つの括りがあり、それぞれ


神級 ほとんど持っているものはいない。 素質がある者が極めると 普通・固有 スキルから進化。

固有 一流の中でも一部のものが持っている。 普通スキルLvMAX できっかけがあると進化。

特殊 稀に持って生まれるものがいる。 他のスキルとは性質が異なる。

普通 大体みんなこれ。 レベルをあげれば一流に。



といった感じだ。特殊スキルは【特性】の超下位互換である。

いや、大したことがないように感じるかもしれないが【特性】が異常なのである。


事実、神級スキル〔神眼〕でも【特性】は鑑定できない。

あのFカップ天使の【全てを見通す眼】に、神級スキルでも負けているということだ。

【特性】のすごさがわかるというものである。



そして、加護。

俺が注目しているのはこれだ。

これは上位者が下位者に与えられるものだが、その効果や能力の自由度は高い。

もちろん、即死無効などの強力な加護を与えるにはそれなりの強さが必要だが今の俺にはほとんど関係ないしがらみだ。奪うことしかできない俺が仲間を育てようとしたら必ずお世話になるであろう代物だろうと思う。まあ一時的になら付与魔法や支援魔法という手もあるが。


最後に犯罪歴。

これがない人間を故意に殺してしまうと殺人がついてしまうらしい。

その判定はその者の意思を反映するらしく、精度は確かなのだとか。



―――――――――――――




日がおちてきた。


城はなくなってしまったし、まわりには荒れた森と墓。


あちらの世界の時間で数百年はやくこちらへ来て、様々な経験をした ()() の墓だ。



そういえば……。邪神城の橘さんの私室があったあたりへ行く。


邪神城はどこの国の王城よりも広く、そして高かった。

しかし、城の主である橘さんの私室は一階にあった。 


なぜか。


答えは地下室をつくるためである。彼は自分が大切にしていたものはそこに保管していた。


土魔法で少し地面を掘ってみる。 


宝箱がある。地下室の壁は城と一緒に消えていたが、そこに彼の置き土産と呼べるものがあった。


回収してアイテムボックスに入れておく。




さて、どうやって寝ようか。別にまだ寝なくても大丈夫なのだが、習慣というものだろう。眠りたい気分だった。精神的にもなかなか疲れたしな。

ステータスはカンストしているので実際さほど精神をすり減らしているというわけではないだろうが、こういうのは気分なのだ。


野宿はダメだ。虫がダメな俺にとっては死刑宣告のようなもんだ。


やっぱり空間魔法がいいかな。 

空間魔法で自分の空間異空間を作り、そこで家を建てよう。


やり方は分かっている。邪神の記憶を見たのだ。大抵のことはできる。


異空間の入り口である黒い靄の中に入る。中はあの真っ白い空間だ。


魔力を使って世界を構築していく。土を作り、湖や川、海を作る。草木を生やして森を作る。


とりあえず今日は住める家だけ作ろう。


家など設計も建築もしたことはないが、スキルを持っているおかげだろうか。

次から次にアイデアが浮かんでくる。それに応えるように魔力を充てて、構築する。



隅々まで凝ってしまって一時間くらいたった頃、やっと家が完成した。


なんというかものすごい家が出来上がってしまった。

現代風で、よく海外セレブが住んでいそうな感じだ。小さなジムもある。

あこがれの 凄腕ハッカーやFXトレーダーが使っていそうな、モニターがたくさん設置されている部屋も再現できてしまった。 まあネットは繋がっていないが。

いつかはつかえるようになるだろうか?

風呂は高級旅館を彷彿とさせる温泉である。大浴場で湯船で泳げるほど広い。が、決して泳いではいけない。

そんな家が小一時間で出来てしまう。

さすが異世界。 もはや何でもありだ。


土や海など世界を構築する方がすごいという意見は受け付けない。

身近にあったものより 住みたいと夢見ていたあこがれの家の方が感動が大きいのである。



ジムで少し身体を動かし、大浴場へ。 

身体を洗ってから湯船に浸かる。 

そして飽きるまで()()


…………。


いいのだ! 別に! ここでは俺こそがルールなのだから!

一度やってみたかったのだ! 

こういうのは一度やったらあきるものだ。もうすることもないだろう。



あがったらマッサージチェアに座り、まったりする。

入浴後すぐの睡眠はよくないらしいからな。

しばらくまったりして身体の火照りがなくなったころ、寝室へ向かう。

大の男が五人ほどはゆったり眠れそうな超特大フカフカベッドに入る。

寝ようとするとすぐに眠気が訪れ、気持ちのいい眠りにつく。





こうして異世界にきてからの怒涛の一日目が終わりを迎えた。

ソータの1日




学校→死ぬ→天使と話す→異世界に行く→神と話す→邪神軍討伐→最強になる→家を作る

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