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第3話 リタとオーガ討伐

会話増やすのを意識して書きました。

だいぶ書きやすくもなりました。

リタの装備はポーチのような魔法袋だけだった。武器はメリケンサックやナックルと呼ばれるようなもので、防具は動きやすさ重視で最低限の胸当てくらいしかつけていない。下は短パンで太ももが超エロい。これを他の男どもに見せてはいけないとすぐにリタの服に隠密効果を付与して存在感を薄くした。

これで大丈夫だ。今忙しなく働いているエリカがリタに気付かずにぶつかってしまっているが大丈夫だ……、少し効果を弱めておこう…。


「ソータくんは準備できた?」


俺はいつも通りで、腰に魔法袋をぶら下げ、武器はなんでも斬れーる君、防具はなしといった感じだ。

防具なんてなくても擦り傷一つつかないし、むしろ防具の方が耐久低いし。


「できてるよ。じゃあいこっか」


ギルドに向かいながら話す。


「今日は何の依頼受けようか?」


「うーん、私は魔物討伐依頼がいいな! Cランクまでならうけれるはずだから!」


「ならそうしようか」


久しぶりの依頼に張り切っているようだ。かわいい。

ずっと見ているとさすがに視線に気づいたようで少し恥ずかしそうにしている。


「ソータくんのそれって結構いい魔法袋でしょう?」


耐え切れなくなったのか話題を振ってくれた。


「そんなに小さいのに討伐証明の部位だったり魔物の素材だったりが次々出てきて底が見えなかったって買取カウンターのおじさんが言ってたよ? 超級くらいあるんじゃないかって」


魔法袋は一般的な魔道具であり、下級や中級のものは冒険者たちにも多く普及しているが、大きさは袋やバッグの大きさを2・3倍した程度のものだ。

超級くらいになると持っているのは一流冒険者くらいで大きさは20倍程になったりする。

今持っているのは大きさ的にはあまり大きいものではなく、等級で言えば災害級くらいだろうが、袋の中の時間は止めているし魔物の死体をそのまま入れれば解体してくれる機能も付けたから伝説級か神級くらいになっているだろう。


「さあ、鑑定したことがないから何とも。でも容量で困ったことはないかな?」


「私は見た目重視で選んだからあんまり入んないんだ、素材は任せていいかな?」


「もちろん!」



色々話しているうちにギルドに着く。

中に入ると依頼貼りをしている職員やその尻を眺める冒険者などいつもの光景が目に入ってくる。

リタはいつものように受付カウンターの裏手には行かずに掲示板までついてくる。

いいね、今日からリタを独り占めできる。

そんなことを思いながらもリタと掲示板を見ていい依頼を探す。



受けたのはオーガの討伐依頼だった。

最近増えた魔物の一種類だ。

戦いがあった森の近くには比較的強い魔物が多かったらしく、流れてきた魔物たちはこの付近の強い魔物と縄張り争いをしていたために被害は少なかった。

今まで被害を出してきたのはもともとこの付近にいた弱い魔物たちだ。

それが縄張り争いも落ち着き、次第に人を襲うようになってきた。そんな事情を知っているので今までは下級の依頼がたくさんあるような状態だったのがこれからは上級の依頼が増えてくるだろうと俺はにらんでいる。



森の中へ入って目撃情報のあったあたりまでぶらぶらと歩く。やる気がないように見えるかもしれないが実際には感知魔法で魔物がいない道を通っている。

リタは警戒しているようでさっきから無言だ。

いないから大丈夫だよって教えてあげたい気持ちと真剣なリタをもっと見ていたいっていう気持ちがせめぎあっていた。


少しすると目的地に着いた。


「ここらへんだね、どうする?」


「何かいい作戦がないなら地道に歩いて探すしかないけどオーガを見つけられそうな方法はある?」


「じゃあ魔法で索敵してみるね」


「感知魔法が使えるの!」と驚いているリタをみつつ、魔法を使っているかのような光を周囲に放った。


「あっちの方角の300メートル先くらいに大きい魔力反応があるね、いってみよう」


「300メートル先まで感知できるの!?」


「はやくいこ! いなくなっちゃうかもよ」


テキトーにはぐらかしつつリタを急かして歩き出す。

リタもすぐに気持ちを切り替えて真剣な雰囲気になってついてきた。



オーガが目視で確認できる距離まで近づいた。

オーガは何かをむしゃむしゃと食べているようだ。あれは……ゴブリンっぽいな。ゴブリンなんておいしくないだろうに。


「ソータくん、私がやるからソータくんはみてて」


リタが小声で話しかけてきた。

頷いて了承するとリタは音を立てないようにオーガの背後に回り込んで強襲した。


「ふんっ! はあっ!」


リタの柔らかい手足から放たれる突きや蹴りは的確にオーガの急所を捉えていく。

一発目は首、二発目は背骨、さらにオーガが倒れたところにすかさず追撃を加える。

脇腹、肩、顔、一発一発が重く、地面に響くような音を鳴らしている。

よろよろになりながら立ち上がろうとしたオーガの足を払って地面にたたきつけ、最後に心臓まで突き抜けるような一発を胸にお見舞いしたところでオーガはこと切れた。


「どうだった? 私、結構強いでしょう?」


「うん! とてもかっこよかったよ! さすがリタ!」


いつもの彼女からは想像がつかないような戦い方だ。あっという間だった。

それにどや顔のリタはとてもかわいい。


「解体は俺がやるから休んでてね」


リタに水筒を渡して休んでいるようにいう。


「私も手伝うよ、全然疲れてないし」


「すぐ終わるから大丈夫!」


リタは周りの警戒をすることにしたようだ。

なんでも斬れーる君で手早く解体をはじめる。


「解体用のナイフは持ってないの?」


「これで事足りるからね」


「ねえ、その剣ちょっと切れすぎじゃない?」


「コツがあるんだよ」


チラチラとこちらを見て話しかけてくるリタを適当にあしらいつつ解体を終わらせ、すぐに街を目指してきた道を戻る。


まったく魔物に会わないのもつまらなかったので何度か遭遇戦をしてみようと思った。

ちょうどゴブリンが五匹ほど固まっていたので進路上に転移させてたまたま出会ってしまったことにする。


「ゴギャゴギャ? ゴギャギャギャギャ!」


歩いているとゴブリンたちが困惑しているのが見えてきた。


「ソータくんは何匹相手にできそう?」


リタがまた小声で話しかけてきた。


「ゴブリンなら一万匹いても余裕かな?」


「今は冗談はいいの! 私が三匹やるからソータくんは二匹お願いね?」


「分かった」


リタは怒っても可愛いことがわかった。


リタが先にゴブリンたちに突っ込んで一匹を殴り飛ばしてすぐに二匹目に迫る。ゴブリンたちは混乱に次ぐ混乱で狼狽えていてすぐに立て直してはこなかった。リタが二匹目に蹴りを入れている。

俺も参加しよう。ゴブリンに迫って二匹の首を一瞬ではねた。 あっけないな。

リタも最後のゴブリンを倒したようだ。


ゴブリンは特に素材と呼べる部分がない。

でも増えるスピードは異常に早く、人間を積極的に襲ってくる。

男が捕まれば殺されて、女が捕まれば数を増やすための装置にされる。

そんなわけでこの世界でもゴブリンは害獣扱いだ。それなりの数を倒さなければ二束三文にしかならないから冒険者からも嫌われている。

だから死体は放置して街に向かうことになった。そのうち魔狼にでも食われることだろう。



そのあと何度か違う種類の魔物でも同じようなことをしながら街に戻った。

街についてからリタは何か悩んでいるようだった。リタを悩ますなんて許せん。


「どうしたの?」


「えと、帰り道だけで五種類も魔物と出会うなんて思わなかったから、何か異変でも起きてるんじゃないかって……」


おっと、俺のせいだった。

リタが飽きないように遠くからも転移させてたからまた魔物が増えたんじゃないかって思ったわけか。

ごめんなさい。


「いつもあんなもんだよ! むしろ最近は少しずつ落ち着いてきてるくらい!」


「そうなんだ、私最近は街の外にすら出てなかったから全然知らなかった!」


ごまかせてよかった。

リタは心配しなくていいよ! もし何かあったとしても俺が守るから!



「ソータくん、報酬ってどうするの…?」


「今回はほとんど見てるだけだったしリタが全部もらって?」


「えっ! だめだよ! そんなの! それに…いいの…? 私奴隷だし…奴隷ってほんとはお金も持ち物も全部主のものなんだよ…? それなのにソータくん取り上げたりしないし…」


「でも主が認めれば財産は持てるんでしょ? リタが管理してほしいっていうなら管理するけど違うなら自分で管理した方がいいんじゃない? それともパンツとか毎日選んでほしい?」


「えっと、ちがくて! あー! もういいです! でも報酬はせめて山分けにして! オーガ見つけたのはソータくんなんだから! それにパーティーで受けたんだからそれが普通だよ!」


「じゃあ今後は山分けってことにしようか」


ほんとは全部任されるのも悪くないけど、リタが俺のために何着ようかとか迷ってくれるのはやっぱり嬉しいしな。それにリタにとっても全部管理されるよりは気持ち的に楽だろうし。



ギルドで達成報告をして買取カウンターで素材を売る。

買取カウンターのおじさんに「相変わらずよく入るなあ、それギルドに売る気はないかい?」なんて言われるのをあしらいつつお代を受け取ってリタと分ける。

リタも報酬をもらってうれしそうにしている。職員だったころはいくらもらっていたんだろうか。

あのサブマスターのことだ。良い人材に手間賃を惜しむようなことはしてなかっただろう。

リタに冒険者に戻ってよかったと思ってもらえるようにもっと稼がないとな。


そんなことを考えつつ、リタを眺めていた。



健康的な褐色太ももイイですね

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