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第9話 手のひらで踊れ 1

好きを自覚したソータ


長いので分けました。(前半)

俺は行動を開始する。


まずはリタを襲ったこの三人だ。 無理やり起こして洗脳魔法をかけて、事情を聴いた。

リタを襲ったのは完全に私怨だったらしい。 それよりも面白いことが分かった。

こいつらはあの腹黒女の手駒として時々人さらいをしていたみたいだ。

こいつらが捕まえてきて、サブマスター、ギルドマスター経由で奴隷商人に売る。

奴隷商人は捕まりにくい相手と取引できるし、サブマスターたちは実質何もしなくてもお金が入ってくる。

こいつらは奴隷商人に密告されたり揉めたりすることがなくなるというわけだ。


街全体を感知魔法の範囲内にする。

詰所はあそこか。 近くまで転移で移動して事情を説明して三人を引き渡す。

少し待っているように言われ待っていると正義漢って感じの人が出てきた。

襲われた内容を詳しく教えてくれというので洗脳魔法とテレパシーをつかってゴーグたちの記憶の情景をみせてあげる。 ついでにギルマスたちへの不信感を高め、俺の言葉への信頼度も上げておく。



宿に帰ると受付のところでリタが待ってくれていた。

ちゃんとゴーグたちを引き渡した旨を伝えるとすこしホッとしたような感じだった。

リタの方も無事というかやっぱりというか、特別料金で食べられたみたいだ。

ソータくんは食べないのかと聞かれたので適当に屋台で買って食べたと言っておく。

ふう。ポーカーフェイススキルを使ってないと常に満面の笑みになってしまうな。



朝の鐘が鳴って昨日と同じような行動をとった後、やっぱり寝ぼけ目のリタと朝食を食べる。

ちゃんと起きたリタから依頼を受けるかと聞かれた。でも今日はやることがあるのだ。


隠密系スキルをフル活用してリタと一緒に冒険者ギルドへと向かう。

すごいな、リアル透明人間だ。真横にいるのにBランク冒険者が全く気づいてない。

目の前で手を振っても風を感じた様子はあったものの気付かれた様子はない。

スキルってすごい。


ギルドにつくと同時に目に付いた人をどんどん鑑定していく。

ギルマスやサブマスのものもしっかり確認しておく。

とりあえずはどう動くのか様子見だな。


観察しているとあの正義漢こと衛兵長がやってきた。

部屋に入って一緒に話を聞く。

こいつら、サブマスはいつもだからいいとしてこのはげマスターはもっと感情のコントロールをしろよ。

ああ、リタが行っちゃう。


衛兵長はハゲマスを連れてゴーグたちのところに行くみたいだ。

どうしようか。少し考えて虫を使い魔にして感覚共有することにした。

うえっ、気持ち悪い。 小動物にすることにした。

ささっと鳥を捕まえて使い魔にする。その鳥に隠密系のスキルなどたくさん加護として与えた。

ステータスは低いけど超テクニシャンな感じになった。

ハゲマスの後を追わせる。


あの三人は鉱山奴隷となるようだった。

トカゲのしっぽだ。


こいつらは愚かにも俺の好きな人を奴隷にしようとしているらしい。

ほんとにバカな奴らだ。でもまだ様子を見る。

まだ決まったわけではなさそうだ。


サブマスがリタを食事に誘った。

店につくとリタは雰囲気にのまれて萎縮してしまっているようだ。

ああ、なるほど。 この女は人心掌握の基本がわかってるらしい。


ハゲマスの方は扇動が得意なようで。

パフォーマンスでイメージアップをしているようだ。

でも残念。 衛兵たちの長は今では俺の言いなりである。

リタが報奨金の重さに驚いているようだ。かわいい。



なるほど。

この二人は時間を置いてからリタを奴隷にするらしい。

うん。これは利用するしかないな。リタを手に入れるために。

サブマスとハゲマスに洗脳魔法を使って考えている内容を話させて、シナリオを考える。

とりあえず俺の存在(イレギュラー)()()()()()()ようにした。 

こいつらが余計に考えすぎて動けなくなってしまいそうだからだ。

ついでにハゲマスには一週間くらいでリタへの怨念がピークになるようにしておこう。

何か月も待たれてはこちらがいろいろともたない。



リタの観察に戻る。

二人は監視しながらだ。 神級スキルの 〔並列思考 極〕があるので呼吸をするかのように同時に色んなことができるみたいだ。


あ? リタが口説かれてる。丁重にお断りされたようだ。

当たり前だ! お前なんかにリタは渡さん! 

とりあえず口説いた男は気づかれないように異空間に連れてって決闘申し込んでボコボコにして記憶を消してから放り出しておいた。



帰ってきたらリタが暇そうにしていた。

それになんだか登録した日のような光景だ。

あの日もこれくらいの時間だったよな。

これは使えそうだ。

人はほとんど同じという体験をすると脳が敏感に反応して以前の体験を思い出してしまう。

どんどん思い出してくれ! むしろ俺以外のこと考えないでほしいまである。


いったん外に出て、隠密スキルを解除してから登録した日の行動をなぞる。

中に入って一通り何があるのかを確認し、目に付いた人を鑑定しながらリタの前まで行く。


「用事が終わってたまたま通りかかったので、まだいるかなと思って寄っちゃいました。仕事終わるまで待っててもいいですか?」


それからすこしまって一緒に帰ったのだが、リタは上の空といった感じだった。

これは成功したと言っていいのだろうか?




それからはできるだけリタの近くにいた。

依頼をリタの受付で受けて、現地まで転移でいき、依頼人と話してからリタの観察をする。時間がたったらまた依頼人と話しに行ってサインをもらってリタの受付で達成報告をする。

次第に観察の間にリタと話したくなったら達成報告をするという感じになっていった。

気付いたらEランクに上がっていて、魔物討伐ができるようになっていた。

なんだかワクワクしていたがEランクで受けられる程度の魔物では全く楽しめなかった。

たまについて行ってみようぜみたいな話が聞こえてきて面倒だったので当たり障りのない程度の洗脳をして帰した。

最近はリタの同僚のハエどもがなんか色々話しかけてくる。ブンブンうるさい! お前らリタの同僚じゃなかったらハエたたきの刑だぞ! リタの代わりにキリキリ働けよ! 俺はもっとリタと話したいんだよ!


「同じ宿に泊まってるってだけで別に何でもないよ」って言ってた。 

くそっ! なんでだ! 意識させるチャンスなんてほとんどないんだよな。 眺めるのが精いっぱいだ。


本気になったソータの話

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