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守れずの盾と切れない剣における学園的異能学  作者: 篠宮花袋
学園的異能学〈第一章〉剣と盾と結成と
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出会いと説明の一日目その五

悠花の攻撃で盾を消されては、すぐに修復する。そんなことを繰り返しながら三分が経とうとしていた。そろそろ、何か行動を起こした方がいいな...盾を手に纏わせる。纏わせた盾を切り離し、円形状にしてから悠花に狙いを定める。悠花も俺が何かしてくると悟ったようで、いままで攻撃一本だった刀が初めてガードする体制に移る。盾を持った状態で大きく振りかぶり、全力で悠花にむかって飛ばす

「その程度なら...」

悠花は刀を上段から下段にかけて斬り下ろし、飛んでくる盾を切ろうとする。刀の刃に触れた盾は真っ二つに割れ、半分の状態で悠花の体を横切ろうとする。その瞬間、飛んで行く盾に意識を集中させ、盾の形を変えていく。刀を斬り下ろし、少し前かがみになっていた悠花の体を、リング状となった盾が腕ごと包み込む

「これは?!」

「盾は、俺から離れようと形を自由に変えられる。刀を構えた時にどんな風に切れるかは誰だって分かるし、そこからどんな形に変形させればあんたの自由を奪えるかも簡単に思いつく」

「そんな簡単なことも予想がつかず、私はあなたの策にハマったんですわね...ですが、私の能力もただ武器に能力を付与するものではないんですのよ?」

悠花はそういうと、少しだけ動く右手で自分の長く伸びた髪の毛を一本抜く。まさか!と思ったときにはすでに遅く、抜いた髪の毛が薄っすらと紫色に光りだす。リング状の盾に髪の毛が触れると、刀に触れた時と同じように一本の真っ直ぐな切れ目が出来る。同じ動作を四方向に繰り返すと、俺の盾は床にコツンという音をたてながら体から離れていく

「さすが...異能百点は違うな」

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