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平定1

 2年が経ち、1557年。弥七郎は元服し長宗我部親泰と名を改めた。現在15になり、今では長宗我部領内は驚くほど発展している。今でも農業に従事する者は数多くいるが、何より商業や軍に従事するものも増えていた。現在では士官を除き総兵力凡そ6800人である。それに加えて士官は充足率は120%。

 つまりは小隊、分隊レベルまで士官、下士官が行き渡っているのである。それに加えて予備もいる。つまりは万全の体制が取れている。


 それでどうするか。


「父上。土佐を平定しましょう」

「しかし、土佐には一条殿が……」

「その事ですが、現当主の一条兼定は遊興にふけり、政を蔑ろにする始末。家臣からの信頼は無に等しく、調略を行なえばすぐに崩れるでしょう。事実、無断では申し訳ございませんが、一条家家臣団を調略いたしまして、土居宗珊を始めほぼ全ての家臣を調略いたしました。いつでも出陣可能です」


 親泰の言葉を聞き、なおも悩む国親。そこに親泰は追い打ちをかけた。


「父上! 一条家に恩はあれど、それは昔の話。それに弱き者が死ぬのは乱世の倣い。土佐を統一し、四国を統一し、四国に住まう者を守る事が我々の使命の為すべきことです。それに敵は一条だけでなく、本山や安芸もおります。父上が今やらなければいつやるの言うのですか!」


 親泰の言葉にしばし考え、漸く結論を出した。


「分かった、やろう。だが考えはあるのだろうな?」

「そうこなくては。まず一条家には1500の兵を向け内通に応じた各城を周り、着いたときに開城させます。応じなかった者もおりますが、それは大丈夫でしょう。外国より輸入して領内で製造したカルバリン砲やセーカー砲があります。それを一条方面、本山方面、安芸方面の各軍に砲兵を100人ずつ、10門ずつの計20門を配備します。

 本山家には3000の兵を父上と元親兄上に向かっていただきます」


「待て。元親で大丈夫か?」

「大丈夫でしょう。少し煽っていただければ。幾ら本を読み漁っているかと言っても、幼少期に稽古をしているのですから、ある程度は戦えますよ。最悪後方にでも居させればいいでしょう。続けます。

 本山は各城を落として、いただきます。鉄砲衆を1000人配備します。有用してください。

 安芸は1200の兵で私が担当します。全て軽騎兵で向かいます」

「1200で大丈夫か?」


「勿論です。初陣とはいえ、模擬戦を行ない準備は万全です」

「そうか……。くれぐれも無茶はするな。元親はどうにかしておく」

「ありがとうございます。出陣は来月に行ないます。それでは失礼いたします」


 親泰は国親の許を後にすると、すぐに走り出した。仕立屋に作らせた紺に赤いラインが入った服やズボンを身に着けているため、容易に走る事が出来た。ちなみに手には、帽子を持っている。

 向かう先は鉄砲鍛冶である。今回に至るまでに1丁、拳銃を注文していた。これは長宗我部でも未だ使用しておらず、拳銃というものを持ったのは長宗我部家の中で親泰が初めてである。



 余談であるが、長宗我部領内である程度、法の制定を済ませた。例えば、女子は12歳から結婚という事があるが、やはり妊娠そして出産は体に悪いので、青少年健全育成条例などの法律を制定させた。後は殺人罪や窃盗罪など現代にもある様な刑罰である。ほぼ全て最高刑が死刑もしくは無期懲役となっている。ちなみに青少年健全育成条例によって、結婚は男子、女子ともに15歳からに制限された。反発があったが、親泰が捻じ伏せた。


 それを対処するため警察の募集を始めた。暫くは常備兵とは別に300程度の憲兵が各地で犯罪抑止のための警邏を行なう。




 1か月後 8月1日


「各軍、準備整いました」


 親泰が国親に報告をすると、国親はすぐに頷く。そして親泰が自分の指揮する軍の方に向かうと、大きく息を吸った。


「皆の者! 長宗我部がこの地に来て長らく。漸く土佐を統一するときが来た。今や恩義のある一条家の当主が一条兼定では、いつまで経っても土佐に平穏が訪れぬ。その為に我々が土佐統一の尖兵となるのだ! 出陣じゃ! 貝を吹け。太鼓を鳴らせ。各軍総大将は指示を出せ!」

「「「おおーーっっ!!」」」


 将兵の鬨の声が響き渡る。

 そして、すぐに進軍開始の指示が出された。親泰の攻撃目標は安芸郡安田城である。土佐統一を賭けた戦が今始まろうとしていた。

予定より3年早めて土佐平定の開始です。

元親兄貴は出陣したのでしょうか? 次回分かると思います。

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