実施
「よし、やってみせい」
と、許可が下りたのは1年前。検討に2か月。その間に弥七郎は9歳になり、身長も141㎝と恐ろしく背が高くなっていた。周りの9歳の子供の中に入れると、頭一つ分以上出るほどである。
トレンチコートを見様見真似で試作し、それの河原者やえたを雇い入れ教えた。
給料はないが1日3食飯付きで年貢が免除されるならと受け入れた。その為だけに態々5棟建物を建築したのは必要経費である。
次に農業である。奨励した麦類や椎茸栽培に加え、綿、麻の栽培及び養蚕業も推奨した。そしてできた生地は長宗我部家で買い取り、そのまま商人に売るか、一部を長宗我部家で布団などに使ったりもする。
次に教育である。基本的に長宗我部領内の5ヶ所に小中高の一貫校を建設し、運用する。岡豊城の城下街に大学も作り、今後何かの役に立てばいいと思っている。創立後しばらくは無償で教育が施され、その内昼食に関しては弁当持参もしくは、希望者のみ学校にて注文とする予定である。
次に軍事である。現在長宗我部家限界動員数は4200。その内常備兵は1200である。つまり3000は徴用兵で、全く持って規律がない。それを少しでも払拭するため、現在長宗我部家陸軍養成学校を建築中である。これは一科、二科、三科、四科と分かれ、一科は陸軍大学校、二科は陸軍士官学校、三科は陸軍予備幼年学校、四科は一般候補生(兵卒)である。つまりは常備である参謀将校及び兵科将校から一兵卒までを教育するための機関である。ただ、陸上自衛官候補生の二等陸士と違う点は、任期がない事である。
長宗我部家海軍は長宗我部水軍を改組したものである。これも一科から四科からなり、一科は大学校、二科は兵学校、三科は弥七郎の考えで作られる技術学校、四科は海上自衛官候補生である。
海上自衛官候補生相当の四科も任期がない。
必要学歴も大凡ソース元と同じである。陸海四科に関しては最低でも読み書きが出来れば、教育期間である1年間で必要な知識を全て教える。
陸海大学校は創立後数年間は家臣もしくは、その息子が通う事になるだろう。
海軍技術学校は基本的に技術の研究開発を行なうための人材養成学校で、陸とは違い、船の構造などを教えるのには、難があるのではないかと考え、弥七郎が考案した。教官は長宗我部水軍の船大工である。
経済は弥七郎も前世でも専門ではないので、楽市楽座令など戦国時代に行なったもので実施可能なものを布告した後、長宗我部家臣の誰かに丸投げする。
軍学校含め、学校建設には赤煉瓦を使う予定である。粘土に関しては弥七郎は1ヵ月前に長宗我部領を馬に乗って散歩がてら、見つけている。
余談ではあるが、弥七郎自身は前世でN○Kで暇つぶしに様々なものを見ていた。特にものづくりや言語についてはよく見ていた。それ全ての暗記には弥七郎の異常な特殊能力ともといえる記憶能力が発揮されている。ただ、やはり人間と言うものは忘れるようで、前世では25までは小学校の記憶もはっきりとしていたが、ある時を境に急激に学校の記憶が忘却されていった。30になるころには大学生活については既にうろ覚えである。
さて、話を戻そう。今回これだけ計画を書き上げたが、これだけで2万貫を超えた。
しかしこれだけではなく、たたら製鉄所を作ったりと、まだ金額は膨れ上がるだろう。ただその膨大な金額を石鹸など、売れるものを商人や公家に高値で売りつけ、漸く1万貫である。弥七郎はもう3万貫は欲しいと考えていた。
その為、弥七郎は次なる手を打った。
会話がありませんでした。書き上げて適当にみてから、私も気づきましたがキリが良いので書き足すのを止めました。
さて、主人公・弥七郎の次なる一手とは?
後、この小説を投稿しだしてから、少し島津家家臣録が遅れ気味ですが、今週末の休みに1本上げる予定です。
ご覧の小説は下に記した方々とクロスオーバーしております。
・早見様の作品タイトル
「ゲーム機片手に天下統一!player1
〜瀬田に我が武田の旗を立てよ(仮)〜」
主人公 武田信之
・天樹院樹理様の作品タイトル
「ゲーム機片手に天下統一!Player3
〜諌死なんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜(仮)」
主人公 平手政秀