表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/270

115 暴徒との対峙③

「これを機に…ふざけた真似はするな!いいか!」


クリス様の喝が響くなか…多くの魔物たちは頭を垂れ、皆同じ反応を示す…。

怒りをぶつけるものはいない…。

己の愚かさに気がついたのだろう…。


「うっ…魔王様…申し訳ありません!」


「この愚かな私を…断罪してください!」


「これからは…魔王様のために…」


各々の様子は完全にクリス様に屈服している様子…。

さて…次の段階ですね…。


「クリス様…そろそろ…」


「むっ!…そうだな…」


クリス様に耳打ちをし、今度は決闘の経緯…ならびに愚民様の処遇について話すことに…。

民衆のこの様子なら、愚民様を認めさせるのもうまくいくかもしれませんね…。


「お前達への説教はこのくらいでいいだろう…。次に…お前たちに伝えなくてはいけないことがある…。決闘の結果…そして人間の今後についてだ!」


「「!!」」


一瞬…周りの民衆に緊張が走ったように見える…。

おそらく一番気になることだったのだろう…。


「まず結果についてだが…両者共に激しい撃ち合いの末…決着はつかなかった…。よって…痛み分けとした!」


その直後…突然多くの者達が困惑の表情で異を唱え出した…。

引き分けという信じられない結果に…ついていけない様子だ…。


「なっ…何をおっしゃっているのですか!!」


「フィール様がそんな…ありえない!」


「馬鹿な…」


この反応…かなりの疑念を抱いている…。


「お前達が信じられないのも無理ないだろう…。だが!この結果については我も確認した!どうしても…と言うなら、フィールの口から確認するがいい!」


話を振られたフィールはクリス様の横に立つと、威厳のある佇まいで口を開く。


「…人間との戦い…結果は魔王様の言う通りだ!私は人間の力を認めることとした!」


それでも…民衆の戸惑いは落ち着かない…。


「フィール様!ふざけないでください!」


「魔王軍一のあなたが!何を…!」


「嘘だといってください!」


「信じられない!」


…予想以上ですね…。

雲行きが怪しくなってきました…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ