98 思わぬ来客!②
祝!累計100話到達!
皆さんのおかげです…。
ありがとうございます!
私がそうして困っていると、今度はヴォルンの後ろから女性ヴァンパイア…アリスがやって来る。
私の様子を見て、アリスはヴォルンを諭すように語りかけた。
「ヴォルン…フィール様をそう追い詰めないほうが…。まだ体調もよろしくないでしょうし…」
「…それもそうだな…」
む…。
アリスまで来るとは…あまりにも突然すぎる…。
どんな顔をすれば…。
私のそんな思いを察したのか…アリスは冷静に…しかし目を潤ませながら口を開いた。
「フィール様…自ら命を絶とうとするのだけは…やめてください…。国にいる国民は…フィール様の…帰りを待っているのですよ?」
「アリス…皆…」
私の前にいる仲間達…。
そして私の帰りを待っているであろう国の者達…。
彼らのことを思うと…私は罪悪感で胸が一杯になった…。
私は…。
「…皆…すまない…。私もまだまだ未熟だな…」
パールヴォルト兄妹も…ヴォルンも…アリスも…国の皆も…私にとってはかけがえのない仲間だ…。
私には…帰るべき場所が…あるのだ…。
今こんなところで…メソメソしていられない…!
…
その前に…どうしても伝えなくては…。
ここにいる皆には…世話をかけたのだから…。
「ルル…ミミ…ヴォルン…アリス…」
「…ありがとう…」
1章はもうちょい続くかな…。
キリのいい10万文字くらいを考えてます…。