81 弱々しい吸血女王
くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!
こんなはずでは…こんなはずでは…こんなはずでは…っ!!
人間との戦いに…執着しすぎたっ…!
間抜けもいいとこっ!
朝を迎えることの恐ろしさを…今になって実感するなど…。
ぐっ…!
今すぐここから立ち去りたいというのに…こいつのスキルのせいで…動くこともできん!
これが…狙いだったのか!
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
抜け落ちていく…私の力が…恐ろしい速さで…。
…体の奥の奥に溜まっていたエネルギーが…どんどんと…。
頭の中までぼやっとしてくる…。
…命を散らしてきた同胞たち…すまない…。
父上…申し訳ありません…。
私は…ここまでのようです…。
…
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あれからかなり時間がたったな…。
体の痛みで解除すんじゃねぇか…なんて思ったが…。
なんとか…。
フィールは…。
おおぅ…。
恐ろしいほど小さくなっちまった…。
さっきまでのボンキュッボン!な体も…ビックリするほどロリロリに…。
はっきりいって5歳児くらいの体型だ…。
まさか…ここまで太陽光の影響がひでぇなんて…。
もぅ…こんな状態じゃあ俺にダメージを与えることもできねぇだろうな…。
「んじゃ…解除っと…」
フッ…ドサッ…。
スキルを解除したことでフィールの体は前のめりに倒れた…。
もう…自力で立つこともきつかったのか…。
辛うじて息はしているが、疲労困憊といった様子…。
「おい!大丈夫か!?おーい!」
少しばかり痛む体を動かし、フィールの体を抱き起こしてみる。
おぉ…この腕にフィットする感じ…初めてだわ…。
…やべぇ…俺…犯罪者みてぇ…。
一応言っとくけどロリ○ンじゃねぇぞ!?
俺の好みはおっぱいボインな女の子であって…じゃねぇ!
「おーい!しっかりしろ!」
ペチペチ…。
とりあえず軽く頬を叩いてみるが…反応はなし…。
まさか…突然死んじまったなんて…。
「うっ…うぐっ…」
よっ…よかった…生きてた…。